石油タンクの消火システムの状態をウェブベースでモニタリング

概要

スプリンクラーヘッドとスプリンクラーバルブ  

スプリンクラーバルブが確実にスプリンクラーヘッドからのみ消火剤を噴射

  • ドイツ企業のSaval BVは化石原料を保存する浮き屋根タンクに使用する特別な消火システムを設計しました。
  • これは集中ソリューションで、2つのデジタルシグナルを監視し、火災保護システムの状態に関する情報をいつでも提供します。
  • フエニックス・コンタクトのInline端子台のコントローラとI/Oモジュールでシステムの状態をウェブベースでモニタリングできます。
  • 表示により圧力およびレベルスイッチの状態と電源の状態がわかり、エラー時にはアラームが送信されます。

お客様のプロファイル

オランダの都市ブレダにあるSaval BVの本社  

自動消火システムはブレダで開発製造されている(画像提供:Saval BV)

Saval BVはオランダの都市ブレダに本社があり、SK FireSafety Groupに所属しています。産業用防火製品とシステムの専門会社で85年以上の経験があります。

ブレダの本社には200名の従業員がおり、さまざまな火災場所自動特定システムおよび自動消火システムの開発、製造、保守を行っています。

アプリケーション

浮き屋根の隅にある消火剤コンテナ  

消火剤コンテナは浮き屋根の隅に取り付けられている(画像提供:Saval BV)

原油や他の化石原料は安全に保管して処理する必要がありますが、これはとりわけ爆発の危険性があるためです。通常使用する固定屋根タンクでは保存している原料と固定屋根の間にいわゆるタンク呼吸が発生します。保管材料を制限するだけではなく、結果として大きな爆発災害をももたらします。

浮き屋根タンクは屋根が固定されておらず液面に浮いており、固定屋根タンクの代わりに使用することができます。ただし浮き屋根タンクにもリスクはあり、シールから漏れる気体が静電気で発火する危険性もあります。火災に気づかなければあっという間に火が広がり消火不能に陥ります。

Savalが開発した消火システムは個別の消火コンテナで構成されており、コンテナには多数のスプリンクラーヘッドが接続されています。火は所定の方法で消し止められ浮き屋根シールの広い範囲に消火剤が噴射されることもありません。

ソリューション

Inline Ex iシリーズの本質安全I/Oモジュールを接続するモジュール型PROFINETコントローラ  

モジュール型PROFINETコントローラと本質安全I/Oモジュールを接続するSK 3100 EXDコンテナ

自動消火システムでは2つのデジタルシグナルから防火システムの状態に関する情報が提供されて監視されます。集中ソリューションのコンセプトに応じて、デジタルシグナルは非防爆エリアに設置した監視パネルに有線で送信されます。

監視パネルSK 3000はInline製品ラインアップのモジュール型ILC 171 ETHコントローラと防爆エリア専用に開発した本質安全Ex i I/Oモジュールで構成されています。

Ex iと標準Inlineモジュールの間に安全な電気絶縁が必要です。本質安全端子台には特殊Inlineモジュールから電源が供給されます。ILC 171 ETHのローカルInlineバスに連続的に追加することができ、液面スイッチと圧力スイッチのデジタルシグナルを記録します。

モジュール型ILC 330 PNコントローラとWLAN 5100ワイヤレスLANモジュールを接続したSK 3000モニタリングパネル  

モジュール型コントローラとWireless LANモジュールを接続したSK 3000モニタリングパネル

シグナルはPROFINETとWireless LANを経由して転送

石油タンクに使用中の通信インフラがある場合、新しくケーブルを敷設するのは極めて困難です。この点を念頭にSavalは分散ソリューションを設計しました。保護クラスIP52とIP65のSK 3100保護コンテナです。

コンテナにはInline製品ラインアップのモジュール型PROFINETコントローラが本質安全Inlineモジュールとともに取り付けられています。それぞれの分散SK 3100ステーションで最大4つの消火システムを監視します。シグナルは中央に設置されたSK 3000モニタリングパネルにWireless LAN経由で転送され、パネルにはモジュール型ILC 330 PN高性能コントローラが取り付けられています。フエニックス・コンタクトのWLAN 5100ワイヤレスモジュールを使用してデータを伝送します。

このデバイスはIEEE 802.11e標準を満たしておりPROFINETプロトコルを伝送できます。つまり、2台のInline ControllerがPROFINETプロトコル経由で通信できるのです。フエニックス・コンタクトのウェブベースWebVisit表示ソフトウェアでソリューションを監視します。このように、コントローラには内蔵のウェブサーバが必要です。表示ソフトウェアにアクセスするにはコントローラのIPアドレスがあれば十分です。操作および監視デバイスにデータが表示されます。

まとめ

Savalが開発したウェブベース状態モニタリングを接続する石油タンク消火システムは火災をすばやく安全に検出し火災箇所を特定します。大量のスプリンクラーヘッドが消火剤の個別コンテナに接続されており所定の方法で消火されます。

表示により圧力および液面スイッチの状態と電源の状態が制御システムにいつでも確実に伝えられます。誤作動が発生するとアラームが表示されます。原油や他の化石原料を保存している場合も火災やその後の爆発災害を効果的に防ぐことができます。

製品

説明型式製品番号
Inline ControllerにはPROFINETおよびModbus/TCP経由で通信するオプションがあります。EthernetベースのModbus/TCPおよびPROFINETプロトコルをサポートILC 171 ETH 2TX2700975
Inline Controller、PROFINETインターフェースを接続、他のコントローラやシステムと接続、IEC 61131-3準拠のプログラミングオプションILC 330 PN2988191
WLAN access point、クライアント、WLAN 802.11 a、b、g、n、周波数2.4 GHz、5 GHz、IP20WLAN 5100ワイヤレスモジュール2700718
PROFINETバスカプラ、入力8点(DC 24 V)、出力4点(DC 24 V)、500 mA、I/Oコネクタ一式IL PN BK DI8 DO4 2TX-PAC2703994
モジュール型Inline給電用端子台、本質安全I/O端子台に給電IB IL EX-IS PWR IN-PAC2869910
本質安全InlineデジタルI/O端子台、設定可能な入力/出力チャネル×4、アクセサリ一式IB IL EX-IS DIO 4/NAM-PAC2869911
説明型式製品番号
Inline ControllerにはPROFINETおよびModbus/TCP経由で通信するオプションがあります。EthernetベースのModbus/TCPおよびPROFINETプロトコルをサポートILC 171 ETH 2TX
Inline Controller、PROFINETインターフェースを接続、他のコントローラやシステムと接続、IEC 61131-3準拠のプログラミングオプションILC 330 PN
WLAN access point、クライアント、WLAN 802.11 a、b、g、n、周波数2.4 GHz、5 GHz、IP20WLAN 5100ワイヤレスモジュール
PROFINETバスカプラ、入力8点(DC 24 V)、出力4点(DC 24 V)、500 mA、I/Oコネクタ一式IL PN BK DI8 DO4 2TX-PAC
モジュール型Inline給電用端子台、本質安全I/O端子台に給電IB IL EX-IS PWR IN-PAC
本質安全InlineデジタルI/O端子台、設定可能な入力/出力チャネル×4、アクセサリ一式IB IL EX-IS DIO 4/NAM-PAC

フエニックス・コンタクト株式会社

〒222-0033
神奈川県横浜市港北区新横浜1-7-9
友泉新横浜一丁目ビル6階

Referrer: