IT向けサージ保護
サージ保護と雷保護
サージ保護とは、スイッチング動作や落雷によって生じる過度な過電圧から、システムや電気機器を保護することです。効果的な雷保護戦略では、内部と外部の雷保護を組合わせます。システムの電源、データ、信号を保護しましょう。内部雷保護戦略の一環として、当社の多様な製品シリーズから信頼性の高いサージ保護ソリューションをご使用下さい。
詳細情報特長
- 幅広い製品ラインアップであらゆる一般的なアプリケーションと信号を保護
- 幅広いアプリケーション分野―あらゆるアプリケーション向けの設計と接続テクノロジ
- スリム設計により省スペースで低コストの設置を実現
- クラウドベースの監視またはプラグ式保護機器の予測試験により、状況を事前に把握
サージ保護のアプリケーション分野
電源用サージ保護
当社のタイプ1+2、特殊タイプ1+2、タイプ2、またはタイプ3のサージ保護機器は電子機器を効果的に保護します。 給電から末端機器まで、すべてのアプリケーションに対して便利ですぐに取り付けられるソリューションを提供します。
計測制御テクノロジと信号用のサージ保護
計測制御テクノロジ(MCRテクノロジ)用アプリケーションでは、多数の信号が制御され、監視されています。当社の保護機器は、サージ電圧による誤動作や破損を防止し、あらゆるアプリケーションに理想的なソリューションを提供します。
IT向けサージ保護
データインターフェースは低い信号レベルと高い周波数で動作するため、特にサージ電圧の影響を受けやすいです。当社のサージ保護ソリューションを活用して、ITシステムと同じ帯域を維持しながら干渉のないデータ伝送を実現しましょう。
高周波システム用サージ保護
特に高周波システムはサージ電圧による危険性があります。屋外まで延長するアンテナケーブルとアンテナ本体は、空中放電を直接受けます。フエニックス・コンタクトの高性能の同軸サージ保護機器で安全第一を実現します。
太陽光発電システムのサージ保護機器
太陽光発電システムでは、空間距離と沿面距離、太陽光発電システムで考慮する必要があるさまざまな種類の電圧など、サージ保護に対して特別な要求が課されます。すぐに設置可能な接続箱から個別のサージ保護機器まで、当社ではお客様の太陽光発電用アプリケーションに適したコンポーネントを提供します。
試験および監視機器
ImpulseCheckは、主電源保護の分野でのサージ保護の世界初のインテリジェントアシストシステムであり、システムをリアルタイムで監視することができます。システムは関連システムの状態を恒久的に記録します。サージ保護機器の健全状態が常に把握できるので、故障を適時に防ぐことができます。
IEC 62305の要件に準拠したプラグ式サージ保護機器の手動試験には、CHECKMASTER 2をモバイルテスト機器として使用します。定期的な予防点検を実施することで、機械やシステムの故障を回避することができます。
絶縁スパークギャップ
短時間に高電圧が生じる場合(落雷などにより)、絶縁スパークギャップは、動作中は永続的に電気的に接続してはならない金属製露出導電部品を接続します。 例えば、パイプライン内の影響を受けやすい絶縁フランジをスパークオーバーから保護して、障害、ダウンタイム、漏れを回避することができます。
E-Mobility向け充電インフラ用サージ保護
CHARX protectサージ保護機器により、充電ステーションや電気自動車を、グリッド内の落雷やスイッチング動作によって生じるサージ電圧による損傷から保護することができます。お客様の充電インフラを、昼夜を問わず、あらゆる天候でも常時利用できるようにすることで、リスクのない充電が可能です。
保護回路の原理と保護コンセプト
雷保護およびサージ保護の保護コンセプトを計画して、すべてのケーブル、機器、およびシステムが保護されるようにしてください。
保護回路の構造は次のように簡単に図解できます。
保護する対象を中心に想像上の円を描いてみます。ケーブルが円と交差して円内に入るすべての場所にサージ保護機器を設置する必要があります。これにより、保護回路内のエリアには過電圧が伝わらないので保護されます。
保護コンセプトを計画する際には、次のアプリケーション分野を考慮してください。
- 電源
- 計測制御テクノロジ
- IT
- 送信機と受信機
「効果的な保護回路」は連続的なサージ保護を担保するのに役立ちます。
サージ保護に関しては、どのような規格を順守する必要があるでしょうか。
国内外の規格により、雷保護およびサージ保護のコンセプトの確立、ならびに個々の保護機器の設計に関するガイドが提供されます。地域やアプリケーション分野によって異なります。包括的な規格は雷保護規格IEC 62305. に記述されています。落雷の際の保護措置と、保護コンセプトの必要性、範囲、コスト効率性に関する広範なリスク解析が記述されています。