ワイヤレスソリューションの並列運用

ワイヤレスソリューションの並列運用

信頼のおける通信

産業環境でワイヤレスソリューションが問題なく共存。

ワイヤレス通信の最大の特長は自由空間をオープンでパブリックな伝送媒体として利用できることです。有線とは違い追加コストも設置の手間も発生しません。自由空間は自由に移動して使用でき、伝送媒体が摩耗することもありません。

ただしこの伝送媒体ではリソースが制限を受けます。特定のアプリケーションだけが利用することはできませんが、電磁波を発生するすべてのアプリケーションで使用できます。産業システムでワイヤレス通信を使用するアプリケーションが増え続けているため、このリソースの利用を調整する必要があります。

ワイヤレスアプリケーションの相互干渉

ワイヤレスアプリケーションの相互干渉  

ワイヤレスアプリケーションの相互干渉

この伝送媒体は共同で利用することから衝突や相互干渉が発生することがあります。ただしこれは2つ以上のワイヤレス信号が同じ場所、同じ周波数で、同時に干渉するときにしか起こりません。

実際には問題となるアプリケーションと使用するワイヤレステクノロジのイミュニティによって影響は異なります。ワイヤレステクノロジのほかにワイヤレスプランニングで空間と周波数の重複が、アプリケーションで時間の重複が決まります。

効果

ワイヤレス干渉がある場合とない場合の時間応答の例  

ワイヤレス干渉がある場合とない場合の時間応答の例

ワイヤレスアプリケーション同士が干渉すると必ず通信障害が発生するというわけではありません。主な影響は伝送時間の遅延とジッタの増加です。遅延と変動の度合い(ジッタ)はワイヤレステクノロジと使用するワイヤレスシステムのイミュニティによって異なります。

この場合でも高度な信頼性を保証するためにすべてのワイヤレステクノロで堅牢な変調処理を使用し、誤り訂正やテレグラムの再送信のために内部メカニズムを使用しています。結果として、特に緊急を要するアプリケーションでは結果から相互干渉を排除するために中央での調整とワイヤレスプランニングが必要不可欠です。

共存管理

プロフェッショナルなワイヤレスアプリケーションのプランニングと設計および手動による周波数およびワイヤレスチャネルプランニングで複数のワイヤレスアプリケーションを1箇所で確実に並列運用します。

フエニックス・コンタクトのTrusted Wireless 2.0および産業用Bluetoothソリューションは特別な機能を持つ手動周波数プランニングもサポートします。共存管理で行う個別手順はVDI directive 2185およびIEC EN 62657-2で詳しく説明されています。この手順は主にワイヤレス干渉を最小限にするために設計されており、必ずエキスパートの監督で実行するかエキスパートに実行してもらいます。

共存は少なくとも1つのエリア(場所、周波数、時間)を分離することで可能になります。

物理的に分離

  • 伝送パワーの調節
  • アンテナの選択
  • アンテナの配置/整列

周波数帯域で分離

  • チャネル選択
  • 周波数範囲やチャネルのブラックリスティング

周波数の同時占有を最小にする

  • すべての個別システムの平均利用率を最小にする

産業における他の電磁干渉源

産業界で信頼性のあるワイヤレス通信を行うとは電磁干渉を安全に除外することです。溶接工程、スイッチング操作、周波数インバータなど多数の電磁干渉源があります。しかし干渉源が発する電磁周波数はkHz帯や低いMHz帯でしかありません。

とはいえデータ伝送は通常868/900 MHzや2.4 GHzで行われ、これは通常の産業干渉による周波数よりもはるかに高いものです。このため産業界で見られる電磁干渉源からの悪影響は排除されます。

他の一般的な産業用アプリケーションでの干渉スペクトル

他の一般的な産業用アプリケーションでの干渉スペクトル

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