ガラス製造における無線通信:障害を克服しコストを削減

概要

ガラスの原材料、ケイ砂  

ガラスの主な成分はケイ砂で、組成の60%を占めます

  • NSGグループは自動車産業および建設業向けにガラス製品を製造しています。
  • 製造プロセスでエネルギーを削減するため、関連する値が70を超える電気メーターで記録されます。
  • 広大な敷地内に設置されたメーターは、Radiolineシステム経由で制御室に連結されています。
  • 無線システムは目に見える接続なしで確実に機能し、接続コストの大幅な削減を実現できます。

お客様のプロファイル

グラートベック(Gladbeck)のNSGグループ工場  

グラートベック(Gladbeck)のNSGグループ工場では約520名が雇用されています

日本のNSGグループは世界最大級のガラスメーカーとして、全世界に27,000名の従業員を擁し、売上高は約46.5億ユーロです。

ドイツのグラートベック(Gladbeck)工場では、2つの製造ラインで板ガラスと高品質断熱・ソーラー保護ガラスを、フロートガラスプロセスとオフラインコーティングプロセスを使用して製造しています。

アプリケーション

アクセスしにくいポンプ場  

状態メッセージはポンプ場から制御室へ無線で送信されます。

ガラス製造中のエネルギーを削減するためには、エネルギー管理システムが非常に重要です。そのため、NSGグループはグラートベック(Gladbeck)の2013年の消費データを明確で効率的に評価するため、ソリューションを導入しました。必要な値を記録するため、70を超える電気メーターが新しく設置されました。製造ホールに設置されたModbusベース機器の一部は、既存の分散制御システム経由で統合可能でした。

「広大な会社敷地内全体に設置されたメーターの管理が、大きな課題であることがわかりました」と、グラートベック(Gladbeck)のNSGグループの技術サービス長、Björn Niemann氏が言います。そのため、Niemann氏と、その同僚でプロジェクト計画の責任者であるManuel Romberg氏は、メーターを無線でネットワーク化するというアイデアを考えました。「その結果次の課題に対処することになりました」と、Romberg氏が振り返ります。「無線システムでは通常、機能の信頼性のために視覚的接続が必要ですが、当社のメーターではそうではありませんでした。」 このような全般的条件を前提に、フエニックス・コンタクトのソリューションを知ることになり、技術サポートを依頼しました。

ソリューション

制御ボックス内のRadiolineモジュール  

エネルギー測定機器はRadiolineモジュールのRS-485インターフェースに、2線式伝送路経由で接続

無線のスペシャリストStefan auf dem Graben氏は、厳しい周囲条件のため、無線の経路をテストするために必要な機器をすべて取り揃えて、前もって現場を訪れました。そしてわずか1時間後にはすでに、すべての測定ポイントに無線で到達可能であることが明らかになりました。「迅速でプロフェッショナルな支援に喜びました」とNiemann氏は説明します。エネルギー測定機器はRadiolineモジュールのRS-485インターフェースに、2線式伝送路経由で接続されています。無線システムはModbusプロトコルを制御室に伝送します。エネルギー消費を記録することにより、グラートベック(Gladbeck)のNSG工場のエネルギーの流れを正確に詳細まで分析できるようになりました。包括的なエネルギー管理システムにより、現場で消費されるエネルギー量が削減され、環境への影響も改善します。

フレキシブルな無線ソリューションを使用すると、ライセンスを必要とせずにシリアルデータとI/O信号の両方を送信できるため、余分なコストはかかりません。堅牢なTrusted Wireless 2.0テクノロジを伝送の基礎として使用するモジュールは、長距離の信号交換のために特別に開発されました。見通し距離があれば、2台の無線機器が数百メートルから20キロメートル離れていてもカバーします。NSGのグラートベック(Gladbeck)工場では、868 MHz帯で機能するRadiolineモジュールを使用しています。また900 MHzおよび2.4 GHz周波数帯のバージョンの機器もあります。長距離を克服するため、無線インターフェースのデータ転送速度を個別に指定することができ、それにより受信側の感度を上げることができます。データ速度が遅ければ高速の場合よりも長距離をカバーすることができます。そのためユーザーは、対応するアプリケーションに適合するように機器を完全に適用できます。Trusted Wireless 2.0は優れた診断オプションも備えており、同じ周波数帯で伝送している他の無線システムと共存しています。

まとめ

NSGのグラートベック工場で確立された無線接続は、4年以上にわたって高い信頼性で機能しています。通信エラーはまだ1度もありません。同社はRadiolineシステムでのポジティブな体験により、2016年の夏には、アクセスが難しい廃水ポンプ場も無線で制御システムにリンクされました。「無線システムは、安定性と利用可能なアプリケーションの面で私の期待を上回りました。」とNiemann氏は結論付けました。「柔軟性があり高い信頼性で運用できるため、はるかに多くのアクセスしにくいステーションを無線ネットワークに統合する予定です。」

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