PLCnext Technology向けオートメーションテクノロジ

PLCnext Technology向けオートメーションテクノロジ

オートメーションテクノロジの幅広い製品ラインアップを活用し、PLCnext TechnologyでIIoTとインダストリー4.0に対応したシステムを装備してください。IEC 61131-3言語であれ高級言語(C/C++、C#、またはMATLAB® Simulink®など)であれ、お好みのプログラミング言語でリアルタイムに作業することができます。オープンソースコードとアプリを組込んだり、クラウド接続経由でPLCnext Controlでネットワーク化することができます。

PLCnext Technology向けオートメーション・テクノロジを使う理由:

  • 異なる性能クラスでさまざまなアプリケーション分野向けに最適化されたPLCにより、オートメーション業務に理想的に適用
  • Proficloud.ioなどさまざまなクラウドサービスへの接続により、全世界の機械とシステムデータの解析が可能
  • PLCnext Control機器は、オープンソースのソフトウェアとアプリを使用して、関連するアプリケーションに合わせてカスタマイズ可能
  • オープンLinuxオペレーティングシステムと、最適化された開発環境を含む高級言語のサポート
  • PLC機能性の用途に合わせた拡張とI/Oのモジュール性により、カスタムフィットのオートメーションシステムを実現

新製品

Axioline FリモートI/O機器向けの温度測定用I/Oモジュール
シリアルインターフェース(RS-232/RS-485)および拡張された機能範囲付きAxioline Smart Elements
Safety over EtherCAT(FSoE)
Axioline Smart Elements – プラグインアナログ入出力I/Oモジュール
セーフティアプリケーション向けのPLC拡張モジュール

温度測定用I/Oモジュール

測温抵抗体(RTD)の接続

このモジュールはAxioline F I/Oステーションで使用するために設計されています。Zone 0およびZone 1の防爆エリア内の測温抵抗体からの信号を取得するために使用されます。このモジュールはすべての一般的なプラチナおよびニッケルセンサをサポートします。

主な特長

  • アナログ入力チャネル8点を測温抵抗体(RTD)に接続
  • 最大10 kΩの線形入力
  • -40°C ~+ +70°Cの拡張温度範囲
  • 本質安全防爆入力
  • 2線式、3線式、4線式のセンサ接続

特長

  • すべての一般的なRTDおよび線形抵抗入力に関するあらゆるアプリケーションの要件に対応
  • 2線式、3線式、4線式を使用することで、アプリケーションの柔軟性とセンサ距離拡張を実現
  • 広域な温度範囲で高い信頼性
  • Zone 0およびZone 1内のRTDセンサに接続

シリアルインターフェース付きのI/Oモジュール

拡張機能付きバージョン

これらのAxioline Smart Elementsを使用すると、バスシステムのシリアルインターフェースで標準I/O機器の操作が可能となります。同時に、シリアルインターフェースでは最大230,400 bpsの伝送速度が可能です。何より、Modbus/RTUプロトコルもサポートされています。

主な特長

  • シリアル入力/出力1チャネル
  • RS-485インターフェースまたはRS-232インターフェース
  • データビット、ストップビット、パリティの値を設定可能
  • 各種プロトコルをサポート
  • Modbus/RTUクライアントおよびサーバのサポート
  • 1サイクルあたり61バイトのシリアルインターフェースデータを伝送可能

特長

  • シリアルインターフェースにより伝送データを高速取得
  • 調節可能なアドレスフィルタによるModbus/RTUテレグラムの対象を絞ったフィルタリング
  • Modbus/RTUサーバの応答時間への最適な適応
  • モジュール型で組合せ可能なI/O機器により、制御盤内でスペースを大幅に節約

Safety over EtherCAT(FSoE)

Axioline Smart Elements

新しいTÜV認証済みAxioline Smart Elementsにより、EtherCAT経由の安全な通信(FSoE)が可能です。
Axioline Smart Elementsはプラグイン式でバス通信のない、システムに依存しないモジュールです。個々のエレメントはI/O機能のみをサポートします。関連するI/O機器とのバス通信は、アダプタ同様の機能を持つバックプレーンとの組合せでのみ実現されます。

主な特長

  • 安全デジタル入力x 8、テストパルスx 2
  • 最大2 Aの安全デジタル出力x 4

特長

  • EtherCAT経由の安全通信(FSoE)
  • 最大SIL 3/PL eの最も高い安全要件向けにTÜV認証済み
  • モジュール型で組合せ可能なI/O機器により、制御盤内で大幅に省スペース
  • Push-inテクノロジで配線時間を短縮
  • LEDによるシンプルな状態信号伝達

アナログ入力と出力モジュール

Axioline Smart Elements

Axioline Smart Elementsは、Smart Elementインターフェースを持つシステムに統合することができます。PLCnext Control製品シリーズのすべての機器およびAxioline Fバスカプラに適しています。新しいI/Oモジュールにより、4つのアナログ-10 V~+10 V信号の操作が可能です。

主な特長

  • アナログ出力チャネルx 4
  • 信号範囲:-10 V~10 V
  • アナログ入力チャネルx 4
  • 信号範囲:-10 V~10 V

特長

  • 1つのコンパクトなハウジング内に4つのアナログチャネル
  • モジュール型で組合せ可能なI/O機器により、制御盤内でスペースを大幅に節約
  • Push-inテクノロジで配線時間を短縮
  • LEDによるシンプルな状態信号伝達

セーフティアプリケーション向けのPLC拡張モジュール

AXC F XT SPLC 3000

このモジュールはPLCnext Control向けのPLC拡張機能です。コントローラの左側に接続します。これにより、PLCnext Technologyのハードウェアシリーズが、PROFIsafeネットワーク向けおよび最高レベルの機能安全要件向けの高性能なセーフティPLCで拡張されます。

主な特長

  • 最大300のF-Deviceとの通信用のPROFIsafe F-Host
  • PROFIsafe F-Device内蔵
  • 幅:100 mm
  • 最も高性能な800 MHzおよび600 MHzのSCPU Arm® Cortex® A9およびA8

特長

  • PLCnext Technologyで完全に統合
  • PLCnext Engineerでプログラミング可能
  • セーフティI/Oで最大レベルのモジュール性
  • PROFIsafeネットワーク内でF-HostとF-Deviceの同時通信

AxiocontrolシリーズのPLCnext Control機器

さまざまな性能クラスの拡張可能なPLCnext Control機器

オープンで革新的―Axiocontrolシリーズのモジュール型PLCnext Control機器

フエニックス・コンタクトの堅牢なAxiocontrolシリーズは、PLCnext Technology向けにさまざまな性能クラスのPLCを備えています。高級言語によるプログラミング向けに設計されていますが、従来のIEC 61131-3言語にも対応しています。
PLCは、AxiolineおよびInline IP20のI/O機器向けのモジュールを使用して拡張可能です。さらに、追加のイーサネットポートやセーフティおよびAI機能などのハードウェア機能を、AXC F 2152およびAXC F 3152 PLCnext Control機器の左側に追加することも可能です。

セキュリティは、ユーザー証明書も保存することができるTPM(Trusted Platform Module:セキュリティチップ)をベースにしています。このシリーズのコントローラは、TÜV SüdによりIEC 62443-4-1 ML 3 Full Process ProfileおよびIEC 62443-4-2認証を受けた最初のPLCです。これは、PLCnext Controlコントローラの開発において、安全な開発ライフサイクルが全面的に適用されたことを認めるものです。IEC 62443-4-1/-4-2に準拠する製品認証は、製品が安全に開発されたことを承認し、どの技術的セーフティ要件が実装されているかに関する情報を提供します。セキュリティプロファイルを有効にすることにより、広範なセキュリティレベル2(SL2)の機能にもアクセスできます。

高性能のPLCnext Control

高性能のPLCnext Control

安全で冗長―セーフティ機器を用いた大規模ネットワーク向けPLCnext Control機器

PLCnext Technology向けの高性能コントローラにより、例えば、安全性や可用性に高い要求を課すオートメーションアプリケーションなどを実現できるようになります。 非常に高いセーフティレベルが必要なアプリケーションには、当社の最大SIL 3のセーフティコントローラで安全策をとりましょう。独立した2つのCPUにより最大限の安全性を実現し、最大300の安全関連機器を備えた大規模ネットワークを運用できる高性能な4コアシステムを兼ね備えています。

オートメーション・テクノロジにより、ダウンタイムを減らし、コスト効率よく作業して、トンネルや空港などで起こる可能性のある損害を避けることができます。 光ファイバに基づく組込みの冗長化機能により、1台のコントローラが故障したり交換されたりしても、プロセスは中断されません。RFCコントローラはPROFINETに基づき、AutoSync Technologyにより自動的にシステムの冗長性を確立します。

いずれのRFCも、抵抗膜式タッチスクリーンで操作性が向上したシンプルなユーザーインターフェースを備えています。これにより高レベルの監視が強化されます。
組込みのOPC UAサーバにより、標準化された通信プロトコルを使用することで、PLCは今日ではすでに今後の需要に対応できるようになっています。

エッジコンピューティング用PLCnext Control―ユースケース

2つの性能クラスのエッジアプリケーション用PLCnext Control

データを中心にコンパクトに―エッジコンピューティング向けのPLCnext Control

エッジアプリケーション用のPLCnext Control機器を使用すると、フィールドからのデータをクラウドベースで最大限に活用するためのIoTエッジソリューションを構築することができます。これによりITの世界とOTの世界のギャップが補われます。PLCnext Technologyにより、既存のITインフラへの簡単な組込みが可能になります。

Node-RED、ローカル時系列データベース、シンプルなクラウド接続などのプリインストールされたソフトウェアツールを使用して、開発や準備の時間を短縮することができます。物理的にユーザーの近くでデータ処理を行うことで、情報を迅速かつ安全に、そして遅延なく交換することができます。組込みウェブベース管理ツールにより、シンプルで安全な管理が保証されます。さらに、エッジデバイスは特にコンパクトで、すべて金属製ケース内で受動的に冷却されます。

クラウドと製品を備えたVirtual PLCの図

Virtual PLCnext Control – オートメーションの未来

新しいVirtual PLCnext Control製品ラインアップは、OCIコンテナの形式でソフトウェアベースのコントローラを導入することで、産業オートメーションに革命をもたらします。このテクノロジにより、物理デバイスから制御タスクを抽象化し、それらを高性能コンピュータアーキテクチャ上で実行することが可能になり、柔軟性、拡張性、費用対効果が向上します。Virtual PLCnext Controlは、ハードウェアベースのPLCnext Controlでも知られているように、使い慣れた機能とプログラミングオプションを備えたなじみのある環境を提供します。主な特長としては、ハードウェアに依存しないソフトウェア製品ライフサイクル、ITとOTの融合、リソースの拡張可能性、メンテナンスの容易さ、実証済みのIT管理プロセスによる更新の容易さなどが挙げられます。これらの機能により、Virtual PLCnext Controlは産業オートメーションにおける将来性のあるソリューションとなります。

PLCnext Technology Starterkit
PLCnext Technologyを今すぐ始めましょう。

PLCnext Technologyのオープンな世界に参加して、機能性、操作、パフォーマンスから刺激を受けましょう。お楽しみください。お客様のプログラミングを応援しています。

スターターキットへ
PLCnext Technology Starterkit
PLCnext ControlとさまざまなI/Oを備えたオートメーションシステム

PLCnext ControlとさまざまなI/Oを備えたオートメーションシステム

I/Oによりオートメーションシステムの高いモジュール性を実現

オートメーションシステム向けのI/Oが必要ですか。I/Oモジュールの広範な製品ラインアップにより、それぞれのアプリケーション要件を理想的に実装するPLCステーションを、モジュール方式に従ってセットアップすることができます。Axioline F製品シリーズならびにAxioline Smart Elementのブロックモジュール型I/Oモジュールを接続でき、AxiocontrolシリーズのPLCnext Control機器に、限られたスペース内でも柔軟に組み立てることができます。I/O製品ラインアップには、デジタルモジュールとアナログモジュールの他にも、さまざまな機能モジュールが含まれています。一部のAxioline Fモジュールには、非常に過酷な環境条件向けのタイプもあります。

すでにフエニックス・コンタクトのInline I/O機器をシステムのオートメーションにご使用で、将来的にPLCnext Technologyエコシステムをアップグレードすることでさらにメリットを享受したいとお考えですか。Inlineアダプタ端子台により、既存のI/OステーションをPLCnext Control機器に簡単に装備でき、その後既存のシステムのモダナイゼーションが可能になります。
Project+ソフトウェアを使用して、適切なI/O機能を選択して、I/Oステーションを迅速にエラーなく設定することができます。

セーフティ、イーサネット、INTERBUS用のPLC拡張機能

セーフティ、イーサネット、INTERBUS用のPLC拡張機能

PLCnext Controlの機能を拡張

PLCnext Control機器(AXC F 2152またはAXC F 3152)の機能を、例えばコントローラの左側に配列可能なセーフティモジュール、イーサネットモジュール、またはAIモジュールで拡張します。 これにより、追加のイーサネットインターフェースを提供でき、AIを搭載したアプリケーションや機械学習向けにコントローラを最適化できます。左配列可能なPROFIsafe拡張機能は、フル機能を備えた安全志向のPLCで、最大SIL 3のセーフティアプリケーション向けに、PLCnext Control機器の機能範囲を拡張します。拡張モジュールを追加することで、最大3つのモジュールをPLCに接続することができます。

PLCnext Technologyエコシステムの追加パーツを利用

PLCnext Engineer
ノートPCで作業するプログラマ
PLCnext Storeの画面を映すノートPC
PLCnext Engineer

柔軟なPLCnext Engineerソフトウェアプラットフォームは、PLCnext Controlに関連するあらゆるエンジニアリングタスクを単独のツールに組み合わせた、無料のソフトウェアツールを提供します。ソフトウェアにより、IEC 61131-3に準拠のプログラミング、セーフティプログラミング、表示、診断が可能になり、アドインを使用して追加機能やインターフェースで拡張することができます。
PLCnext Engineerにより、高級言語プログラムまたはMATLAB® Simulink®モデルを呼び出し、これらをPLCnext Control機器上で試運転および管理することが可能になります。そのため高級言語コードを標準オートメーションと便利に組み合わせることができます。

ソフトウェアへ
ノートPCで作業するプログラマ

シンプルなクラウド統合、オープンソースソフトウェアを使用するオプション、PLCnext Communityの成長し続ける専門知識を通して、新しい形のコラボレーションを活用できます。PLCnext Technologyの情報、サポート、有用なリソースを活用しましょう。あるいは、フォーラムに質問を投稿して当社のエキスパートや他のユーザーからの回答を受け取りましょう。FAQの検索や説明動画の視聴を行い、当社のGitHub、Instagram、LinkedInをご活用ください。MakersBlogでは、興味深いアプリケーションの紹介や、業界のトレンド、ユースケースについて詳しくご紹介しています。

コミュニティへ
PLCnext Storeの画面を映すノートPC

PLCnext Storeは、PLCnext Control機器の機能を直ちに簡単に拡張することができるソフトウェアアプリケーション(アプリ)を提供します。ストアのオープン性により、サードパーティのプロバイダは、開発したアプリを販売することもできます。PLCnext Storeでは、プログラミングを加速するソフトウェアライブラリから、プログラミングの知識なしで使用できるプログラム済みのアプリまで、あらゆるアプリケーション向けのさまざまなアプリがあります。

PLCnext Storeへ
Eペーパー
新しいPLCnext TechnologyのEペーパー

このPLCnext Technologyに関する初のインタラクティブなEペーパーでは、必要な情報をすべて1ヶ所でご覧いただけます。
このEペーパーでは随所に、さらなるやり取りが可能になるボタンが表示されます。刺激的なアプリケーションでヒントを得ましょう。ハードウェアの詳細を3D画像でご覧ください。オンラインショップで製品情報を調べたり、エコシステムの4つの部分すべてを詳しく学んだりすることができます。また、お好みのトピックに関する関連リンクや埋め込み動画も多数ご用意しております。

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