端子台の品質試験の基本原理 端子台の品質試験の基本原理に関するご質問はありますか。問題ありません。メールをお送りください。当社がサポートを承ります。
基本原理 品質試験の基本原理
当社製品の品質を根本的に確保するため、フエニックス・コンタクトのあらゆる製造分野で、高い品質水準が満たされていることが当社にとっては特に重要です。当社のラボは、全製造プロセスを通して製品の品質保証で非常に重要な役割を果たします。当社のラボが継続的な最適化の重点であり、数多くの認定と認証を取得しているのは、そのためです。
このページには、基本原理のトピックに関するさまざまな規格があります。明確で迅速な概要のため、このページにある規格と認証が下記に記載されています。
CE認定ラボ
フエニックス・コンタクトの開発ラボは、独立認証機関により、環境および電磁試験をさまざまな環境および製品企画に従って実施することを認証されています。これらのラボからの試験報告は、例えば、顧客、認定機関、政府機関により国際的に認められます。
規格/社内手法/バージョン | 規格または社内手法のタイトル(必要に応じて標準手順からの逸脱または変更を示す) | |
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スペシャリスト部門 | ||
電気エンジニアリング | DIN EN 60947-1 (VDE 0660-100)、EN 60947-1+A1+A2、IEC 60947-1+A1+A2 | 低電圧の開閉装置と制御装置 – Part 1:一般規則 |
電気エンジニアリング | DIN EN 60947-7-2 (VDE 0611-1)、EN 60947-7-1、IEC 60947-7-1 | 低電圧の開閉装置と制御装置 – Part 7-1:補助機器 – 銅線接続用端子台 |
電気エンジニアリング | DIN EN 60947-7-2 (VDE 0611-3)、EN 60947-7-2、IEC 60947-7-2 | 低電圧... – Part 7-2:補助機器 – 銅線接続用保護電線端子台 |
電気エンジニアリング | DIN EN 60947-7-2 (VDE 0611-3)、EN 60947-7-2、IEC 60947-7-2 | 低電圧... – Part 7-3:補助機器 – ヒューズ端子台の安全要件 |
UL認定ラボ(1059)
フエニックス・コンタクトの開発ラボは、UL LLCによりメーカーラボとして認定されています。そのため、クライアント試験データプログラムへの参加の一環として、広く認められているUL試験の実施が承認されています。そのため社内試験結果は証明書プロセスに使用され、認定されます。
CENELEC Certification Agreement(CCA)プロトコル
試験結果の文書化は、対象製品の試験対象物に関する試験の結果です。欧州レベルのさまざまな機関や組織による相互認定のため、文書化はそれそれの規格の判断に合意することを認定機関が宣言する必要があります。端子台の基礎はIEC 60947-7-1/-2/-3です。CENELECは、CENELEC Certification Agreement(CCA)を1973年9月11日に採用しました。これは最も最近では1983年3月29日に改定されており、現在も有効です。合意では、試験結果は標準化されたプロトコル(CCAプロトコル)で文書化され、多数の認定や国内順守マーキングを取得するための文書として提出できます。フエニックス・コンタクトはCCAプロトコルを製品認定と認証の一環として使用しています。
IECEE(CBスキーム)
電気エンジニアリング製品メーカーは、市場発売前に多数の試験を実施します。これらの試験は、認定ラボで実行され文書化されます。多くの承認とリリースは、世界的に有効な規格と試験に基づいています。CBスキーム(CB = certified body、認定機関)は、IECEEによって設立された国際プログラムです。このプログラムでは、すべての参加ラボおよび認証機関は、全世界にわたる試験と検査の結果を相互に認めることが義務付けられています。そのためこのプログラムにより、すべての参加メーカーに、製品に対してシンプルなプロセスで複数の国内認証と認定を取得する機会が提供されます。文書化は、要求された試験に基づくCBスキームに従う試験報告書(TRF)で、シンプルな「合格、不合格」または個別値で行われます。フエニックス・コンタクトの開発ラボは適切に認証されています。
試験シーケンス(IEC 60947-7-1/-2/-3)
端子台規格IEC 60947-7-1/-2/-3は、銅線用端子台に対して実施される試験を記載しています。この試験は機械的(§8.3)、電気的(§8.4)、熱的(§8.5)機能を保証するために使用されます。すべての試験は新品の端子台に対して個別試験として実施されます。屈曲試験と引張試験のみは直接接続で実施されます。劣化試験はねじのない端子台のみに実施されます。規格は次のように構成されています。
- 中継端子台
- 保護電線端子台
- ヒューズ端子台
保護電線端子台は、短時間耐電流に関して3回連続してチェックされます。
件名 | カテゴリ | |
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セクション | ||
8.3.2 | 端子台の支持体への取付け試験 | 機械的試験 |
8.3.3.1 | 機械的強度(接続) | 機械的試験 |
8.3.3.2 | 屈曲試験 | 機械的試験 |
8.3.3.3 | 電線引張試験 | 機械的試験 |
8.3.3.4/5 | 接続容量 | 機械的試験 |
8.4.2.2 | 空間距離 | 電気的試験 |
8.4.2.3 | 沿面距離 | 電気的試験 |
8.4.3 | サージ電圧試験および商用周波耐電圧試験 | 電気的試験 |
8.4.4 | 電圧降下試験 | 電気的試験 |
8.4.5 | 温度上昇試験 | 電気的試験 |
8.4.6 | 短時間耐電流 | 電気的試験 |
8.4.7 | 劣化試験 | 電気的試験 |
8.5 | ニードルフレーム試験 | 材質試験 |
試験シーケンス(UL 1059)
UL 1059では、アプリケーション(使用グループ)と定格電圧に基づいて端子台を区別します。
• Part I – 最大600 V
• Part I – 601 V~1,500 V
• Part III – スプリング式接続
• Part IV – ピアス式接続または圧接式接続
• Part V – 保護電線端子台
端子台用の試験セットアップはUL 486A-486Bに記載されています。スプリング式端子台とIDCまたはピアス接点は、追加の温度上昇試験(30日間)と、直後の商用周波耐電圧試験に耐えなければなりません。また、定格電流の150%の拡張周期的電流過熱試験(劣化)の対象にもなります。その他要件:保護電線端子台は腐食なくDINレールに接触する必要があります。工具を使った取外しのみ可能です。緑-黄の識別は必須です。さらに、電圧降下と短時間耐電流に関する具体的な値があります。
件名 | |
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セクション | |
11 | 温度上昇試験 |
12 | 商用周波耐電圧試験 |
13 | 接続試験、曲がった小穴 |
14 | 圧着端子の引張試験 |
15 | 機械的強度(再接続) |
16 | プラスチック熱変形試験 |
17 | 接続容量 |
UL 486A-486Bに準拠する試験シーケンス
件名 | |
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セクション | |
7.1 | 一般システム要件 |
7.2 | 周期的電流加熱 |
7.3 | 静的電流加熱 |
7.4 | 電線引張試験および屈曲試験 |
7.5 | サージ電圧試験および商用周波耐電圧試験 |
7.6 | 電線引張試験 |
7.7 | 落下試験(高さ914 mm) |
7.8 | 落下試験と組合わせた絶縁試験 |
7.9 | 端子台部品を移動するための屈曲試験 |
7.10 | 低温接続(カナダのみ) |
7.11 | 吸湿性 |
7.12/7.13 | 環境応力亀裂(ストレスクラック)腐食試験 |
タイプテスト報告書(IEC 60947-7-1/2)
フエニックス・コンタクトグループの製品開発プロセスは、ラボ試験と製品リリースで完了します。製品に関連試験が成功裏に完了した後に、認定が与えられます。試験は、製品の性能と技術仕様に基づいて記述され、試験計画に記録されます。当社の認定ラボは試験の責任を負います。ヨーロッパでは、端子台は低電圧指令2014/35/EUおよびIEC 60947-7-1/-2/-3に基づいてチェックされます。ULに関しては、UL 1059およびNEC 508に基づいてチェックされます。これらの試験結果は、タイプテスト報告書で全範囲にわたって文書化されます。報告書自体には、試験を実施しているラボ、試験に使用される機器、試験結果に関する包括的な情報が含まれます。そのため、タイプテスト報告書に含まれる情報は機密とみなされるため、常にある程度の機密性で扱われます。より広い範囲の認定が、タイプテスト報告書に基づいて要求される場合があります。タイプテスト報告書は、製品特性の法的に拘束力を持つ検証ともみなされます。フエニックス・コンタクトは、製品特性を法的に保護するため、および製品認定のためにタイプテスト報告書を使用します。