PHOENIX CONTACTとTE Connectivity、 シングルペアイーサネット ハイブリッドケーブルアセンブリの共同開発契約を発表
PHOENIX CONTACT(本社:ドイツ、ブロンベルグ)は、TE Connectivity(TE)(本社:スイス、シャフハウゼン)と新しいシングルペアイーサネット(SPE)M12ハイブリッド接続技術の共同開発を行います。
<※当プレスリリースは2022年5月17日(現地時間)PHOENIX CONTACT(本社:ドイツ、ブロンベルグ)とTE Connectivity(TE)(本社:スイス・シャフハウゼン)による共同発表リリースの抄訳です。>
【2022年6月16日 ― スイス、シャフハウゼン発】産業用接続機器、制御製品およびオートメーションソリューションのマーケットリーダーであるPHOENIX CONTACT(本社:ドイツ、ブロンベルグ)は、TE Connectivity(TE)(本社:スイス、シャフハウゼン)と新しいシングルペアイーサネット(SPE)M12ハイブリッド接続技術の共同開発を行います。M12コネクタは、国際電気標準会議(IEC)63171-7規格で規定されたハイブリッド形式に準拠しており、IECでの標準化は2021年初頭にTEの主導のもとで開始されました。
今回の合意は、主要な業界団体や業界全体に存在するIEC 63171-7規格への支持を反映し、産業分野におけるSPEの市場導入を促進するという共通の目標を持ち、コネクターにおいて高い専門性を持つグローバル企業2社のイノベーションを結集させたものです。
TE Connectivityのグローバル プロダクトマネージメントリーダーであるPriyank Kishorは、次のように述べています。「SPE Industrial Partner Networkの創設メンバーとして、TEはSPEの強力な利点を産業用ネットワークに提供することに取り組んでいます。SPEを既存のインフラに簡単に統合するハイブリッドなインターフェースを開発するロードマップを共有しました。PHOENIX CONTACT社とのコラボレーションにより、SPEの普及を可能にするソリューションを確立するため協力することができるようになります。」
IEC 63171-7規格は、M12サイズのSPEとパワーコンタクトのハイブリッド インターフェイスを規定しています。この規格には、さまざまなアプリケーション向けの7つのコーディングが設定されており、8〜16 Aおよび50〜600Vのパフォーマンス範囲をカバーしています。現在のPoDL(Power over Data Line)コンセプトがデバイスレベルで50Wに制限されているのに対し、SPE M12ハイブリッドコネクタはIIoTデバイス、ロボットシステム、サーボドライブ、小型三相ドライブなどのハイパワー用途にも対応します。国際標準化されたSPEの規格は、ネットワークの末端までイーサネットを行きわたらせ、スマート・マニュファクチャリングの実現に貢献します。
PHOENIX CONTACTの経営委員会メンバーでデバイスコネクタ部門プレジデントのTorsten Janwleckeは次のように述べています。「TE Connectivityとのパートナーシップは、SPE M12ハイブリッドコネクタの開発とグローバルマーケティングの成功の基盤となっています。デバイスレベルでは、新しいIEC 63171-7規格のハイブリッドコネクタによって、データと電源のための1本のケーブルソリューションが実現し、貴重なコストとスペースの削減が可能になります。これにより、シングルペアイーサネットをフィールドレベルで普及させるための次のマイルストーンに到達しています。」
この共同開発では、まずコーディング2(2 x 8 A / 50 V AC)の開発を行います。最初の製品リリースは、2023年初頭を予定しています。