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シングル光ファイバーで全二重モード:WDMテクノロジによる新しい光ファイバーメディアコンバータ

通常、光ファイバー経由でEthernetデータ伝送するには2本の光ファイバーが必要です。新しいFast Ethernetメディアコンバータは、光通信に必要な光ファイバーは1本のみという特別な技術が特徴です。

波長分割多重を使った光通信

WDMテクノロジ  

WDMテクノロジを使った双方向データ通信

WDMはWavelength Division Multiplex(波長分割多重)の略です。この多重方式は1310 nmと1550 nmの波長を使用します。

WDMではシングルモード光ファイバーのデータを同時に(双方向で)送受信でき、伝送品質や帯域に制限はありません。2台の装置をシングル光ファイバーで接続します。装置Aは1310 nmの波長のデータをTXチャネルで伝送し、装置Bは同じ波長のデータをRXチャネルで受信します。役割を逆転させる場合は1550 nmの波長を逆方向に使用します。このため装置Aと装置Bの間だけで通信が可能になります。装置はAとBのセットで販売されています。

WDMテクノロジのおかげで、2台のWDMメディアコンバータをペアで使用して既存の光ファイバーネットワークの帯域を2倍にすることができます。既存の設置ケーブルを分割して独立したネットワークに接続します。新しく設置する場合はケーブルファイバーとプラグインコネクタが節約できるのでコスト削減になります。

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WDMを使った回転式アプリケーションでの光通信

回転式アプリケーション  

シングル光ファイバーを使ったメディアコンバータは特に回転式アプリケーションに適しています。

WDMテクノロジを使ったメディアコンバータは回転式アプリケーションで使えるという利点もあります。光回転式変圧器経由での低価格光ファイバー接続が初めて可能になりました。回転式トランスファーマシンや風力発電所といった回転式アプリケーションでは、システムの固定部と回転部の間のパワーと信号の通信が課題です。現在は主にメカニカルスリップリングアッセンブリを使ってデータを伝送しています。しかし高いレベルのパワーを伝送するアプリケーションでは電磁干渉が発生することがあり、光ファイバーテクノロジにはむいていません。

WDMメディアコンバータはシングル光ファイバーで動作することから、光回転式変圧器の将来性に期待が寄せられています。こうしたいわゆる光回転ジョイントは摩耗フリーで、すでに多くのメーカーから発売されています。単純な構造なので、シングルモード光ファイバーを接続した装置は複数の光ファイバーを接続した光回転式変圧器よりもはるかに低価格です。風力発電所のほかにも、他の多くのアプリケーションが光回転式変圧器の恩恵を受けています。たとえば、WDMテクノロジを使ったメディアコンバータはレーダーシステム、海洋駆動システム、回転式トランスファーマシン、さらに自動車産業や梱包産業で使用されています。

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光ファイバーと銅線による回転式アプリケーションの冗長性

冗長データ通信  

冗長データ通信

風力発電システムではハブとゴンドラの間に高性能データ通信を確保することが特に重要です。冗長ネットワークが有利なのはこの点です。データ通信には独立した伝送経路を使用します。

標準的なEthernetデータ伝送は2台のWDMメディアコンバータをベースにしています。光ファイバー伝送ではシングル光ファイバーを接続した光回転式変圧器を使用しますが、これは既存の銅線スリップリングの軸に組み込みます。この伝送経路はEMIへの耐性があり、電気的に絶縁されており、メンテナンスフリーです。冗長経路はEthernet拡張器を利用して作成します。SHDSL接続には既存の銅線スリップリングを使用し、冗長性管理はマネージドスイッチでおこないます。

新しいWDMメディアコンバータを使えば、低コストで高性能な信頼性のあるデータ通信が可能になります。従来の銅線接続スリップリングで通信するフエニックス・コンタクトのSHDSL拡張器とともに使用し、将来を見据えた冗長ネットワークソリューションを作成することができます。

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リンク管理を使った実用診断機能

LFP機能とFEF機能  

ネットワーク切断時は伝送経路がオフに

フエニックス・コンタクトのメディアコンバータには総合的な診断オプションがあります。LFP(Link Fault Pass Through)およびFEF(Far End Fault)リンク管理機能が組み込まれており、常時接続を監視します。これにより高いシステム可用性が確保されます。メディアコンバータの銅線側で接続が失われると光ファイバー接続のリンクが切れます。もう一方のメディアコンバータは切れたリンクを光ファイバー経由で登録し、さらにツイストペア部分の接続を中断します。

これにより光経路の全接続は純粋な銅線ベースの通信と同じようにトランスペアレントになります。このようにリンクが切れるとネットワークの両方の側で即座に検出して対応できます。冗長接続であれば即座に装置を切り換えることができます。また切れたリンクをFEF機能でメディアコンバータに送信することでエラー箇所を特定することもできます。

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詳細
  • シングル光ファイバーで全二重モード:WDMテクノロジによる新しい光ファイバーメディアコンバータ

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