Push-inテクノロジの異なる端子台を備えた2つの制御盤

高速で高い信頼性:Novum Automation社はPush-inテクノロジを信頼

  • Novum Automation社は、これまで手作業で行われていたタスクを自動化し、理想的なシステム制御と最適化された投資利益率(ROI)を実現しています。
  • コンベアシステムをアップグレードする際、Novum社はフエニックス・コンタクトの迅速、簡単、確実なPush-inテクノロジを発見しました。
  • Novum社は現在、ほとんどのプロジェクトでフエニックス・コンタクト製品を信頼しています。迅速な設置時間と高い信頼性が、長期的にコストの節約になるからです。
Novum Automation社のロゴ

お客様情報―Novum Automation社

Novum Automation社は、ミシガン州トラバースシティ(Traverse City, Michigan)にある小規模で革新的なエンジニアリングおよび製造企業です。Novum社は、データ取得と製品試験など、これまで手作業で行われていたタスクを全ライフサイクルにわたって選択し、それを自動化し、理想的なシステム制御と最適化された投資利益率(ROI)を実現します。

Novum社のオーナー兼システムエンジニアリングリーダーのReese Gallagher氏が次のように説明しています。「当社はかなり若い会社で、Gallagher EngineeringからNovum Automationにブランドを変更したばかりです。私たちは、幅広い分野に興味を持つ5名のエンジニアのチームです。自分たちの仕事を精一杯やり、なおかつその業務を楽しみたいと考えています。非常に高いベンチマークを設定しています。」
Reese氏は述べています。「この業界では、機器が20年、おそらくさらに30年か35年前に設置されたという状況に達しています。多くの旧式テクノロジはもはやサポートも終了しているため、古い機器を更新する必要があります。さまざまな問題が出始めていて、製造現場の制御システムの高度化の要求が高まっています。ミシガン州北部に高い需要があり、そこでは産業が成長しましたが制御のサポートはそれに伴って成長していません。お客様に共通のニーズが見えてきました。

Novum Automation社での制御盤設置

コンベア制御システムの最新化

Novum Automation社では、コンベアシステムなど多くのタイプのアプリケーションにわたってこの問題が見られます。
Novum社は、4つの瓶詰生産ラインのコンベアシステムをアップグレードする必要があるクライアントを抱えていました。元のシステムは、古いハードウェア上で実行され、それが業務生産性に負の影響を与えていました。
Reese氏は、「多くの製造会社には、製品を施設内で移動するためのコンベアがあります。
製品がプラント内で渋滞したり詰まったりしているときにオペレータがそれを把握することができるように、機械の間のハンドシェイクのある何らかの制御システムが必要です。当社はインライン検査機器も提供しています。「標準ソリューションの製品ラインアップの開発を始めています。私たちが大量のコンベア制御システムを構築しているのだということが明白になりました。
そこで『特にこの目的でマーケティングができるような標準ソリューションを設計したらどうだろうか』と自問しなければなりませんでした。」
Novum社は完全に機能するコンベア制御システムを設計、開発、設置、試運転しました。システムは最新の拡張可能で未来に備えたPLCとパネル構築ハードウェアに基づき、オペレータが使いやすいように包括的なドキュメントと共に納品されます。
新しいシステムでは、瓶の詰まりを検出するデジタルフォトセル、加速/減速イベントをスムーズにしてモータのサービス寿命を延ばす可変周波数ドライブ(VFD)、可用性と安全性を高めた新しいACドライブなどが採用されました。
Novum社は4つのシステムすべてをわずか4か月で完成させる必要があっため、迅速に作業しなければなりませんでした。
制御盤の配線は時間のかかる作業です。
端子台は制御盤内の最も基本的なコンポーネントの1つですが、時間の経過と共に配線が緩むことがあり、問題が生じます。
Reese氏は次のように述べています。「5時間にわたるトラブルシューティング後、端子台の1つの締め付けが甘く、重力で電線が引き抜かれていたことが判明しました。
あるいは、誰かが入ってきてぶつかったのかもしれません。
電線が緩むと、どの配線が接続されていないのかを知るために、1000か所ほどもある接点を何とかしてトラブルシーティングしなければなりません。」

制御盤内で配線された大電流端子台PTPOWER

すばやく簡単な設置を実現するPush-inテクノロジ

フエニックス・コンタクト製品で構築されたパネルを見た後、Reese氏はPush-inテクノロジ(PT)について詳しく学ぶことに興味を持ちました。「私たちはそれを見たとき、『待てよ、市場で電線を押し込むだけのものが発売されているのだろうか。しかも、そのまましっかりと安定して振動にも耐えることができるだろうか。』と思いました。私たちは『なぜ皆これをしないのだろうか』と疑問に思いました。」
Reese氏は最初はフエニックス・コンタクトの幅広い製品シリーズに少し圧倒されましたが、Novum社担当のindustrial sales engineerであるZach Vinskiがカタログを見ながら彼を案内しました。

「Zach氏のすばらしい対応のおかげで、適切な製品にたどり着くことができました。」 Novum社は、PTPOWER大電流端子台とPTIOセンサ/アクチュエータ端子台を指定しました。PTPOWERは、最大350 kcmil(177 mm²)の大口径電線の配線にすばやく簡単な接続オプションを提供します。PTIOは現代的な機械コントローラの配線向けに設計されています。これらの端子台はフエニックス・コンタクトのCLIPLINE completeジャンパシステムと同じ形状で、最高レベルの柔軟性を提供します。
Novum社がコンベア制御システムを完成させるためのターンアラウンドは非常に厳しいものでした。「私たちは、約4か月以内にこの4つのシステムを構築しました。」とReese氏は言いました。「このシステムは非常に迅速に構築する必要がありました。全般的に、PTPOWERとPT端子台の大きなメリットの1つは、時間を節約できることです。ねじ止めする必要はありません。
以前は、非常に多くの端子台のねじ止め作業があり、頻繁にテニス肘を患っていましたので、私はPTの熱烈な支持者です。時間を節約できることで、システムをより迅速に構築できました。「また、フィンガーセーフでもあり、優れモノです。さらに、すばやく簡単に使用可能です。何も締め付ける必要はありません。」 同氏は、PTIOの薄型サイズももう一つのメリットだと話しています。「それは優れたセンサI/Oです。基本的には、電源を供給するだけでそこからジャンパと共に機能します。この設計は非常に薄型です。近接センサを取り付けられる場所ならどこでも、I/Oを非常に効率的に配線できます。電気は既にそこにあります。個別の電線を引く必要はありません。それはすばらしく、さらにI/Oをそこから直接取得することができます。ですから、これは標準の貫通端子台による設計に加えて、もう1つのアプリケーション分野です。

Push-in端子台を使用した後は、他のものがすべて時代遅れに見えるので、お客様にアップグレードを希望するか尋ねています。

Reese Gallagher氏, Owner and lead systems engineer
制御盤に配線される、Push-inテクノロジで配線されたPTIOセンサおよびアクチュエータ端子台

長期的に信頼できる接続部品

Novum社は4つの制御システムすべてを、4か月という厳しいタイムライン内で徹底的に整備しました。
旧システムでは3~4台あった制御盤を、新システムではわずか2台に抑えることができたのです。
Reese氏は、Novum社はすべてのメイン電位分岐アプリケーションにPTPOWERを使用していると言っています。「そして今では、ほぼすべてのアプリケーションでPT端子台を使用しています。この選択は非常に優れているので、二段型バージョンも購入することができます。三段型もあります。また、非常に興味深いのはACモータ向けのバージョンです。この場合、接地電位も含まれているため、VFDに入るまたは出る入力または出力で、簡単に終端させることができます。
そして、フィールド配線は直接差し込んで接続することができます。
Push-in端子台を使用した後は、他のものがすべて時代遅れに見えるので、お客様にアップグレードを希望するか尋ねました。」 Reese氏は、Push-inテクノロジとその他のフエニックス・コンタクト製品は長期的にコスト節約になると言いました。「フエニックス・コンタクト製品、特にPush-in端子台は、パネルの構築の際に時間を大幅に節約することができます。さらに、個人の意見ですが高品質の製品の、長期的効果も考慮できます。誰かが改ざんしない限り、フィールドで故障することはありません。そのため、不具合に関するお問い合わせを受けることがありません。」
「フエニックス・コンタクトで私が気に入っているところは、製品シリーズを信頼できる点です。製品をまず品質試験にもっていく必要はありません。2年後や、起動時にも製品に想定外の故障が起きることを懸念する必要はありません。」と同氏は結論付けています。。「フエニックス・コンタクトを使用すると決めたら、肩の荷が下りて夜もよく眠れるし、購入した製品が設計どおりに機能してくれるということが分かるのです。」

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