サージ保護を備えた予知保全

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予知保全

予知保全

しかし、Telefónica Deutschland GmbH & Co. OHG社では雷およびサージ保護を使用するだけでは不十分です。システムの可用性向上のため、保護機器とシステムのリアルタイム監視をさらに進めます。

サージ保護用のアシスト-ImpulseCheck

主電源保護用の雷およびサージ保護機器の状態ウィンドウは、今では標準機能です。しかし、個々のモードの実際の負荷をシンプルなインジケータから判断することはできません。最悪の場合、インジケータは今は緑でも次の過電圧イベント後に赤(故障)になります。もはや保護が提供されておらず、もう1度過電圧が起きるとシステムが直接影響を受けるので、保護プラグをすぐに交換することが必須です。
ImpulseCheckは電流の流れているケーブル上の過渡的事象を測定します。測定結果はフエニックス・コンタクトのProficloudソリューションに伝送され、そこで結果の解析と解釈が行われます。ImpulseCheckはProficloudから結果を取得して、それをビルサービス管理システムなどの関連する監視機器に転送できます。つまり、設置されているSPDの現在の状態を、常に判断することができます。損傷が起きる前に検出でき、健全状態がクラウドまたは機器上に黄色信号で視覚的に示されます。この場合、黄色はSPDの規範的に規定された放電容量に達していることを意味します。保護機器はまだ機能していますが、交換が推奨されます。

ImpulseCheckでは、保護機器の監視に加えて、システムを明確に把握できるようになります。電流の流れているケーブル上のセンサで測定される電磁干渉に基づいて、システムの状態に関する結論を導き出すことができます。

接続されたImpulseCheck計測ユニットによるサージ保護

電流が流れているケーブル上のセンサ付きImpulseCheck

Telefónica社にとってのメリットは何ですか。

Telefónica Deutschland GmbH & Co. OHG社のすべての拠点に、サージ保護が設置されています。さらに、信頼できる動作のために必須の繊細なエリアでは、SPDはImpulseCheckで監視されています。設置されているすべてのImpulseCheck機器から収集されるデータは、Modbus/TCP経由でデータセンターのビルサービス管理システムに送信されます。

ImpulseCheckは既存のシステムにも接続できるため、テクノロジ全体に関するデータを収集して長期的な評価と監視に役立てることができます。クラウドベースのアプローチにより、フエニックス・コンタクトがこの分野で行うさらなる開発も活用することができます。

Robert Krüger, Senior Specialist IT Core Site
Robert Krüger氏、Telefónica Germany GmbH & Co. OHG社のSenior Specialist IT Core Site

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一方で、アシストシステムは保護機器の負荷を検出してサービスコールの計画を改善するのに役立ちます。もう一方で、設備の異常が表示され障害が起きる前に修正することができます。

将来の投資

ImpulseCheckが高レベルの可用性を確保するのに果たす役割とは別に、従来型の携帯通信拠点での別のプロジェクトにも使用されています。ImpulseCheckを高さ60 mの携帯電話の基地局に設置することにより、落雷に関する追加データを取得しようとしています。どの程度の頻度で起きますか。電流はシステム内でどのように分岐されますか。高可用性を実現するだけではなく、これもImpulseCheckをモバイル通信環境で使用したいと考えた理由です。

Oliver Tananow, Senior Specialist Electrical Engineering Core Site
Oliver Tananow氏、Telefónica Germany GmbH & Co. OHG社のSenior Specialist Electrical Engineering Core Site

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O2ロゴのある携帯電話の基地局

Telefónica Deutschland GmbH & Co. OHG社が運用する携帯電話の基地局

携帯電話の基地局はその高さと金属構造のため、落雷などの環境の影響を特に受けやすいです。動作を保護するために電源を保護することに加えて、選ばれた携帯通信拠点では、送電塔のコンポーネントもImpulseCheckセンサに接続されています。

これらの測定の目的は、携帯電話の基地局で雷電流がどのように分岐するのかを理解することです。取得したデータに基づいて、携帯通信システムのさらに優れた保護コンセプトを作ることができます。