基幹ステーションには、実用的で施錠可能な引出し付き工具箱が付いており、必要な工具を手軽に保存することができます。必要に応じてヒンジ式サイドテーブルを使って追加の作業スペースを設けられ、不使用時は畳んでおけるので省スペースです。ワークステーションの上部にも保管エリアがあるため、ケーブルやラインなどの必要な材料を保管する最適なスペースが提供されています。キャスターとブレーキにより、制御盤や構築予定のその他の場所にモバイルステーションを簡単に移動できるため、最大限の柔軟性が確保されています。
取付けと配線 制御盤製造の取付けと配線の手間が大幅に減少します。Push-in接続テクノロジとPush-X接続テクノロジにより、制御盤配線を工具なしですばやく行うことができます。当社のハンドツールとモバイルプリンタにより、どこでも効率的な作業が可能です。
制御盤構築における効率的な取付けと配線の特長
- 完全に組立済みDINレールの取付けの簡略化
- 工具不要の配線で時間短縮とプロセスの信頼性
- 人間工学に基づく工具の広範な製品ラインアップで、作業を容易に
- モバイルマーキングシステムで、制御盤に直接効率的に(再)マーキング
効率的な取付け 完全に組立済みのDNレールから
組立てプロセスをさらに効率的に:RailFIX DINレールアダプタにより、端子台列、すなわち端子台で組立済みのDINレールを、簡単に取り付けることができます。RailFIX取付けシステムを使用すると、DINレールを固定したり、コンポーネントを取り外して再度組み立てするための空きスペースを確保する必要がなくなります。組立済み端子台列は、アダプタに接続して固定クリップの下の横の隙間に押し込むだけで取り付けられます。しっかりと固定するためにはDINレール末端のねじ1つを締め付ければ十分です。これにより、完全に組立済みの端子台列の迅速な取付けを確保し、制御盤構築の組立てプロセス全体がより効率的になります。
工具を使用せずに電線接続 Push-X – 配線のまったく新しい方法
工具不要の電線接続の新しいコンセプト:Push-Xは工具も大きな力も不要で、直接配線ですべてのタイプの電線に対応します。この新しいテクノロジの中心には、プリテンショニングされたコンタクトスプリングがあります。この原理により、フェルールの有無にかかわらず、単線および撚線を接続することができます。非常に小さい撚線も接続をトリガします。クランプチャンバ端のリリース面を軽くたたくと、簡単に電線を接触させることができます。
位置にかかわらずマーキング モバイルプリンタ付き
産業用識別の使用場所や要件は多種多様です。中央で組織化された産業組立て向けのプリンタに加えて、モバイル熱転写プリンタで、コントローラおよび開閉機器製造向けの技術供給ユニット向けのソリューションも提供します。バッテリー駆動のTHERMOMARK PRIME、THERMOMARK GO、THERMOMARK GO.Kプリンタは、組込みのマーキングソフトウェアとアプリからの無線制御機能を備え、必要な場所ですぐに使用することができます。
プロフェッショナルなハンドツール すべてのアプリケーションに対応
専用工具は、優れた結果を得るための必須アイテムです。当社の広範なツールプログラムは、制御盤構築のあらゆるアプリケーション向けのハンドツールを提供します。切断、線剥き、圧着、ねじ止め、測定用の高品質なハンドツールは、耐久性と人間工学に基づいて設計されたハンドルによる快適な取扱いも印象的です。
配線用ワークステーションシステム
拡張可能でモジュール型設計を採用しているため、基幹ワークステーションはさまざまなアクセサリを柔軟に組み合わせることができます。モニタに加えて、例えばDINレールも取り付けることができます。取り付けたレールは、前開き式収納箱用ホルダとして使え、小さな部品を手元に整理して保管するのに最適です。より整然とした配線用には、ワイヤブレーキの設置が推奨されます。このワイヤブレーキにより、0.5~6 mm²の断面積範囲のワイヤを、ほとんど手間をかけず簡単に設定することができます。ワイヤブレーキは導体断面積に従ってマーキング可能で、NS 35 DINレールと互換性があるため、簡単に設置することができます。電線に対する高速アクセスとマーキングオプションにより、検索時間を削減するだけでなく、類似の断面積による混同のリスクも軽減することができます。廃棄物容器で、より整頓した状態が確保されます。
自動ツールや印字システム、および作業者アシストシステムを使用すると、配線プロセスの効率を向上させるためにワークステーションシステムを簡単に拡張できます。つまり、多数の電線を現場ですばやく簡単に配線用に準備できるということです。E.FOX S 10自動剥き線機を使用すると、断面積や絶縁タイプの異なる電線を、簡単かつ効率的に処理することができます。THERMOMARK E.WIREにより、1つの手順でケーブル識別マーキングを印字して適用することができます。作業者アシストソフトウェアは、ECADシステムからエクスポートされたデータに基づいて必要な情報を明確に提供し、加工手順全体で手順ごとに従業員を指導します。自動ツールと印字システムの直接制御も、効率向上に役立ちます。
制御盤構築における配線をさらに迅速で安全且つお客様にとっての利便性を高めるために、日々端子台製品開発に取り組んでいます。
オートメーション対応 現在の実績 – 未来に向けた設計
フェルールの必要性を排除し、工具不要の圧接接続で、Push-X接続テクノロジは既に、手動配線プロセスの効率を即座に向上させることを可能にしています。さらに、この革新的なテクノロジにより、フエニックス・コンタクトは未来の製造の要件に対する答えを提供しています:このダイレクト接続技術と端子台の標準化された外面形状により、完全自動化プロセスの機械配線の前提条件を提供します。当社は未来の制御盤構築を築きたいと考えています。この目的で、ボーフム(Bochum)にあるルール大学(Ruhr University)などの協力パートナーと共に、新しいテクノロジと製造システムに取り組んでいます。フエニックス・コンタクトは、現在も未来も、制御盤構築の最大限の効率化を実現するパートナーです。