DACMA GmbH社とのDirect Air Captureシステムのオートメーション DACMA社のモジュール式Direct Air Captureシステムは、H₂Mareプロジェクトにおける合成燃料の製造に必要なCO₂を安定的に供給しています。当社のオートメーションソリューションは、セキュアなリモートアクセスと機能安全を組み合わせることで、システムの安定した稼働を確保します。

DACMA GmbH社によるDirect Air Captureシステムのオートメーション

お客様情報


DACMA社のDirect Air Captureシステム

Direct Air Captureシステムのメーカー

  • Direct Air Capture(DAC)技術は、周囲の大気から直接CO₂を除去するため、排出量の削減や気候保護に積極的に貢献しています。
  • DACMA GmbH社は、特に過酷な気候条件に適した、高品質で拡張性の高いDACシステムを提供しています。
  • DACMA社のDACシステムは、H₂Mareプロジェクトにおいて、洋上風力発電を利用した合成燃料の製造を実証するために採用されました。

課題


H₂Mareプロジェクトの浮体式試験プラットフォームに設置された、DACMA社製のDirect Air Captureシステム

洋上環境におけるDACシステムのオートメーションとセーフティ

このDACシステムは、再生可能エネルギーを動力源とする浮体式プラットフォームにおいて、二酸化炭素回収を可能にした初のシステムです。年間生産能力は約60メートルトンです。

過酷な洋上環境下でも確実に稼働する自動化ソリューションが必要とされていました。システムの制御や監視に加え、セキュアなリモートアクセスや機能安全要件への準拠についても考慮されました。

この革新的なプロジェクトには、設計、実装、試運転の全工程を一元的に提供し、包括的なアプローチでサポートできるパートナーが必要でした。

ソリューション


Direct Air Captureシステムの、安全な制御部品を搭載した制御盤
mGuard Secure CloudとPLCnext Controlを備えた制御盤
機能安全製品を搭載した、Direct Air Captureシステム内の制御盤
Direct Air Captureシステムの、安全な制御部品を搭載した制御盤

PLCnext Technologyに基づく全製品ラインアップを活用して、狭いコンテナ内においても、設計変更を柔軟に実施し、信号を確実に記録することができました。これにより、蒸気発生器を安全に制御することも可能になります。Axioline FのI/Oモジュールは、プロセス信号の大部分を収集します。Axioline Eモジュールは、制御盤を必要とせず、過酷な周囲条件下でも、省スペースに吸収モジュールに直接設置されます。安全関連の信号は、特別に認定されたハードウェアによって処理されます。システムのコンポーネントは、PROFINETやModbus/TCP、RTUなどのオープンバスシステムを介して統合されています。シングルペアイーサネット(SPE)も、専用のスイッチを介して接続されます。

PLCnext Controlにより、プロセス全体と蒸気生成が自動化されます。吸着剤の吸着と加熱の切替えなど、完全に自動化されたプロセスが組み込まれています。遠隔監視や遠隔制御により、的確な介入も可能になります。

制御技術の詳細
mGuard Secure CloudとPLCnext Controlを備えた制御盤

リモートアクセスにより、遠隔地からでもメンテナンス、診断、修理を便利に行うことができます。また、プロセスはいつでも制御・監視できます。これらの業務のセキュリティを確保するために、サイバーセキュリティが不可欠です。当社のソリューションは、産業用セキュリティハードウェアと暗号化されたクラウドインフラを組み合わせています。ファイアウォールを内蔵したmGuardセキュリティルーターが、不正アクセスからシステムを確実に保護します。mGuard Secure Cloudを通じて、サーバーベースの暗号化リモートアクセスが提供されるため、現場と同様の方法でメンテナンスや監視を行うことができます。PLCnext Technologyへの統合により、場所を問わず、セキュアなデータ伝送と最大限の柔軟性が確保されます。

また、すべての運用データはProficloud.ioにも転送されます。KPIやステータス情報はダッシュボード上で表示できるため、DACシステムの完全な透明性と効率的な監視が実現します。

リモートメンテナンスの詳細
機能安全製品を搭載した、Direct Air Captureシステム内の制御盤

この洋上DACシステムは、高温・高圧の蒸気を利用して稼働します。その結果、機能安全に対する要件が高くなります。

ここでは、当社の幅広い製品ラインアップの中から選ばれた、安全関連の認定部品が、安全な稼働を確保します。

さらに、認定を受けた当社の安全専門家が、お客様に合わせたソリューションと必要な文書を作成しました。

機能安全の詳細

安全な炭素回収 – 確実に自動化

この動画では、プロジェクトの参加者が、H₂MareプロジェクトにおけるDirect Air Captureシステムの導入について解説しています。これにより、洋上環境においてCO₂を確実に回収できることが初めて実証されました。また、当社のオートメーション、セーフティ、およびリモートアクセス向けのソリューションが、いかにして安定的かつ安全で、セキュアで、世界的に透明性の高いプロセスを実現しているかについてもご確認いただけます。

お問い合わせ先

担当者、Andreas Lautmann
Andreas Lautmann
Business Development Manager、Power-to-X
「Direct Air Captureシステムの信頼性の高い稼働を確保する方法について、ご遠慮なくお問い合わせください。」

製品


ポイント:


H₂Mareプロジェクトの沖合プラットフォームにいるプロジェクト参加者たち

持続可能な脱炭素化に向けた拡張性の高いソリューション

DACMA社との長年にわたるパートナーシップと、当社の一貫したオートメーションおよびセーフティソリューションが、洋上DACシステムの信頼性の高い運用を支える基盤となりました。当社の制御技術により、すべてのプロセスを安全に総合的に制御できるだけではなく、統合されたリモートアクセス機能により、すべての運用データに対する完全な透明性と世界中からのアクセスが可能となります。

ヘリゴランド(Heligoland)沖の公海での試験運用を経て、DACMA社が開発したDACシステムは、カールスルーエ工科大学(Karlsruhe Institute of Technology、KIT)に引き渡されることになります。同施設では、他の産業プロセスと併せて、産業アプリケーション向けのこの技術の拡張性および長期的な安定性について研究が行われます。

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