レイアウトコンフィグレーションとワークステーションデザイン デジタルのサポートと人間工学に基づいたワークステーションが、Tobol社で新しく設計された制御盤製造における効率的なプロセスの基盤を形成します。フエニックス・コンタクトと共同で、バリューフローと資材の流れに応じてエリア全体を構成し、従業員と協力して個別のワークステーションソリューションを開発しました。
お客様情報 Tobol GmbH社
1997年以来、Tobol社はコンピュータセンターやビル向けの計測制御回路用オートメーション分野におけるオーダーメイドのソリューションの代名詞となっています。空調、換気、エネルギー、監視向けアプリケーションを対象としています。加えて、ドイツのライネフェルデ(Leinefelde)にあるハイテク拠点で、非常に高品質の開閉装置を製造しています。
ライネフェルデ(Leinefelde)の主要拠点のほか、Tobol社は、ドイツのフランクフルト(Frankfurt am Main)とベルリン(Berlin)にある子会社で国内外の大規模なプロジェクトを手掛けています。毎日、欧州全土の名高いお客様の基盤において、信頼性の高い高品質なコンフィグレーション、セットアップ、設計作業が行えるよう、80名の従業員が働いています。
課題
Tobol社は、制御盤製造用の新しい大規模製造施設の建設を開始しました。同社は、社内の製造プロセスの効率を高めるために、フエニックス・コンタクト社に連絡をとり、協働しました。さらに、従業員の労働条件の改善も重視されました。その他、プロジェクトのリードタイムの短縮とプロセスの一貫したデジタル化も目標でした。
ソリューション
プロジェクトの開始にあたり、まずは工場内で現状の簡単な確認作業が実施されました。共通目的ワークショップの後、詳細な材料およびバリューストリーム解析を行いました。これらの結果に基づいて、新しい製造現場の全体的なレイアウトが構成され、リーン生産方式に従って従業員と協力して個別のワークステーションソリューションが開発されました。最終的に、段ボールによる工作処理を活用したワークステーションの試作品が初めて開発されました。試験段階が成功した後で、ワークステーションが導入されました。また、日々の定期的なコミュニケーションや、製造における継続的な改良プロセスを目的とした作業現場管理が導入されました。長期的な成果を確実にするために、2人の従業員がフエニックス・コンタクトの「リーン生産方式、ワークステーションデザイン、デジタル化」に関するエキスパートトレーニングコースに参加しました。
フエニックス・コンタクトとの提携により、当社のデジタルプロセス、資材経路、ワークステーションやワークフローを最適化することができました。これにより、将来を見据えた製造が可能になり、かつ持続可能な手法を確立することができました。
より効率的なプロセスを実現するコラボレーション
まとめ レイアウトコンフィグレーションとワークステーションデザインの結果
バリューフローと資材の流れに従った製造コンフィグレーションにより、歩行距離と輸送経路が短縮されます。オーダーメイドのワークステーションにより、到達距離や検索時間が短くなります。同時に、従業員満足度や幸福度も向上します。エキスパートプログラムの作業現場管理とトレーニングコースの導入により、持続可能な結果が達成されました。
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生産性の向上
バリューフローと資材の流れに従った製造コンフィグレーションにより、歩行距離と輸送経路が短縮されます。オーダーメイドのワークステーションにより、到達距離や検索時間が短くなります。 -
端子台列のデカップリングデザイン
作業者アシストソフトウェアを含めた開発済みのワークステーションソリューションは、端子台列の製造プロセス全体を通してすばやく簡単に誘導します。直感的に分かるソフトウェアサポートにより、半熟練の作業者でも利用できます。 -
製造時間の削減
端子台列の製造の一元化により、検索時間、実行時間、アイドル時間が大幅に短縮されました。 -
人間工学の向上
人間工学に基づいて最適化されたワークステーションは、到達距離を短くするなど、さまざまな面において従業員の作業負荷を軽減しています。 -
継続的な改良プロセス
エキスパートプログラムの作業現場管理とトレーニングコースの導入により、持続可能な結果が達成されました。また、これにより、継続的な最適化が可能になります。