電子機器用ケースからAS-Interface用制御盤モジュールまで Pepperl + Fuchs社はフエニックス・コンタクトと協力し、制御盤モジュール用のME-IOケースを開発しました。

Pepperl+Fuchs製の制御盤モジュールKE5 AS-i

お客様情報 Pepperl+Fuchs社

Pepperl+Fuchs GmbH社はオートメーション・テクノロジ用の電子センサとコンポーネントの開発・製造におけるトップ企業の1つです。1945年、ドイツのマンハイム(Mannheim)で創立されたこの企業は、ファクトリーオートメーションやプロセスオートメーション向けのソリューションを提供しています。

課題

飲料業界などのシステム製造においては、コスト効率が高く設置が簡単なソリューションがますます重要になってきています。多数の接続ポイントを備えた、より低いフィールドレベルのコンパクトなモジュールはここではまだ希少です。Pepperl + Fuchs社はフエニックス・コンタクトと緊密に協力し、このギャップを埋める制御盤モジュールKE5を開発しました。

Pepperl+Fuchs製の制御盤モジュールKE5 AS-i

独自のケースデザインにより、KE5は取付け、ケーブル配線、メンテナンスにおいて決定的なメリットを提供

ソリューション

多くの場合、新しい機器の開発からエンドユーザーによる実用化までは長い道のりとなります。そのため、エンドユーザーの細かい機器要件が部品開発者に伝わることは決して日常的ではありません。

「電子機器用ケースならびにプリント基板接続テクノロジの専門であるフエニックス・コンタクトにより、私たちは飲料業界向けのシステム製造から特定部品へ要件を分けることができました。」とドイツのマンハイム(Mannheim)にあるPepperl+Fuchs GmbH社の工場オートメーション担当Product ManagerであるDr. Konrad Kern氏は振り返ります。

「AS-Interface(AS-i、アクチュエータ・センサ・インターフェース)は、瓶詰工場のメーカーをリードする重要な役割を果たしています。」とKern氏は述べています。アクチュエータとセンサを接続するためのフィールドバス通信向けの規格として開発されたAS-iは、現在では最適な価格性能比を提供するだけでなく、シンプルかつ高い柔軟性により分散型インターフェースシステムとして多くの人気を集めています。

ME-IO電子機器用ケース

製品 電子機器用多機能ケースME-IO

ME-IOシリーズの電子機器用ケースは、設置スペースが限られ、かつ高い機能が求められるアプリケーションに特に適しています。モジュール型デザインのため、コントローラやI/Oモジュールなどのオーダーメイドのモジュールを簡単に組み立てることができます。

まとめ

ユーザー指向のソリューションは、早い段階でのプロジェクトパートナー間の緊密な協力により実現されます。これは、電子機器用ケースおよび接続テクノロジの専門であるフエニックス・コンタクト、ならびにAS-iに関するイノベーションの推進役としてのPepperl + Fuchs社によって実証されています。

システム製造の要件を満たした瓶詰工場用の革新的な制御盤モジュールの開発が可能でした。ケース上の革新的な接続テクノロジは特に効率的で、Push-inスプリング接続方式は便利で工具を使用せずに配線可能です。メンテナンスに便利な機器交換用に、コーディング可能なコネクタはロックシステムを介して迅速に解除することができます。DINレールコネクタはモジュール間通信のために使用されます。