Endua社向けのオールインワン式水素バッテリーモジュールソリューションの自動化 拡張可能な制御・安全システムにより、モジュール式水素バッテリーモジュールシステムの制御および情報可用性を向上させることができます。同時に、所有にかかる総コストは低減します。
お客様情報
Endua社による革新的な水素テクノロジ
Endua社はブリスベンに拠点を構える企業で、水素によるバッテリーモジュールソリューションの開発に注力しています。同社の目標は、リモート産業、コミュニティ、オフグリッドのエネルギー消費者に向けて、クリーンで信頼性が高い長期的なエネルギー貯蔵手段を提供することです。
Endua社のパワーバンクテクノロジは、水の電解に基づくモジュール型システムです。水素は貯蔵され、必要に応じて燃料電池を介して電気エネルギーを提供することにより発電に利用されます。システムは自己充足型で、ユーザーは水素の生成、貯蔵、使用を1か所で行うことができます。
パワーバンクソリューションは、柔軟性と拡張可能性の両方を提供します。お客様は電解槽のサイズ、貯蔵容量、燃料電池のサイズを個別に適応させられます。数個のユニットを並列に接続すれば、容量を増加することができます。また、パワーバンクは再生可能エネルギーシステムに非常に簡単に組み込むことができます。
課題
拡張可能性と世界規模のサポート
パワーバンクには、信頼性が高く、拡張可能で、正確な制御・安全システムが必要です。セーフティロジックの開発はシンプルで、最小限のプログラミング知識で対応できる必要がありました。また、コントローラはさまざまな要件に適合するよう柔軟で簡単である必要がありました。
その他のシステム同様、遠隔地に設置された場合でも、パワーバンクには定期メンテナンスが必要となります。これには、例えば、利用者による浄水フィルタやエアフィルタのメンテナンスや、有資格技術者によるガスセンサの校正が含まれます。電解槽スタックPEMは、現場で交換します。電解槽の効率性の喪失についても、監視を行う必要があります。
Endua社はこのため、世界規模のサポートを備えた拡張可能なソリューションを提供できるパートナーを求めていました。設計や調達の労力を最小限に抑えるため、制御盤用のほぼすべての装置を1社のプロバイダーから調達する必要がありました。
ソリューション
制御盤を装備
パワーバンクシステムの制御盤には、当社の電気・制御部品が多数装備されています。これには、PLC、セーフティコントローラ、IPC(産業用PC)、サージ保護、ケーブル、端子台、照明、I/O機器、イーサネットスイッチ、通信用ゲートウェイが含まれます。
当社のオープンなPLCnext Technology制御システムは、高級言語によるプログラミングや、従来型のIEC 61131-3記載の言語によるプログラミングをサポートしています。また、Axioline I/O機器のモジュールにより拡張も可能です。
設定可能なセーフティモジュールPSRには、TÜV認証済みソフトウェアも付属しています。つまり、Endua社は最小限のプログラミングの知識でセーフティロジックを開発できたということです。コントローラはモジュール型設計のため、個別の要件に対して簡単かつ柔軟に適合させることができます。
クラウドでの先行メンテナンス
当社のIPC(産業用PC)および通信ハードウェアを使用することで、パワーバンクをクラウドベースのインフラを介してリモート監視することができます。産業用PCが制御システムからのデータをMQTTプロトコルに変換し、クラウドサーバに伝送します。つまり、耐用年数全体を通してパワーバンク部品の性能を記録できるため、メンテナンスを事前に計画することが可能です。これは、遠隔地で使用されるシステムにとって特に重要です。
コンサルティングサービス
Endua社とフエニックス・コンタクトのセールスチームは、パワーバンク用の制御・セキュリティシステムの開発において密接に協力しました。その結果、ソフトウェア開発や試運転における障害は迅速に克服できました。この一例が、水素漏れ検知の最適化です。この密接な協力関係はプロジェクトの進行を大幅に加速させました。
担当者
製品
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お気軽にお問い合わせください。お客様の制御盤に、接続、通信、オートメーション・テクノロジの分野の当社の10万を超える製品を装備するための、最適なソリューションを一緒に見つけましょう。
ポイント:
将来の計画:システム強化
安全な内蔵型PLCnext Controlソリューションにより、元のパワーバンクのコンフィグレーションを超えたさまざまな特長が提供されます。Endua社は、革新的な統合ソリューションの導入を通じて、運用効率の向上、コストの削減、より安全な作業環境の確保を目指しています。社内の研究開発能力の向上を目標として、Endua社は第2世代の試験システムに取り組んでいます。これに向けて、PLCテクノロジ、セーフティテクノロジ、IPCテクノロジを単一のユニットに組み合わせる上でPLCnext Controlを使用しています。
システムのアップグレードにより、Endua社のセーフティシステムは大きな前進を遂げました。システム全体の制御および情報の可用性を向上し、所有の総コストの削減が実現します。PLCnext Engineerソフトウェアを使用すると、ユーザーは操作端末から直接プログラミングを行い、結果をコントローラにアップロードすることができます。したがって、セーフティシステムのプログラミング、試験、修正のスピードが向上します。同時に、制御・情報システムに対して直接追加の入力を行うことができます。
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