インテリジェントなM8およびM12接続テクノロジを備えたモジュール型コンパクトサーボドライブ Jenaer Antriebstechnik GmbH社は、多様な市場向けにカスタマイズされた駆動ソリューションとシステムを製造しています。

Jenaer Antriebstechnik GmbH社とフエニックス・コンタクト:M8コネクタおよびM12コネクタを使用したモータ製造におけるモジュール型設計

お客様情報

Jenaer Antriebstechnik GmbH(JAT)社は、ドイツのテューリンゲン州イェーナ(Jena, Thuringia)に本拠を置く駆動テクノロジのスペシャリストであり、28年以上にわたり、それぞれ固有の要件を持つ多様な市場向けにカスタマイズされた駆動ソリューションとシステムを開発・製造してきました。160人を超える従業員を抱える家族経営のこの会社は、市場で確立した地位を築いています。

Dipl.-Ing. Thomas Hertwig氏、Jenaer Antriebstechnik GmbH(JAT)社のDevelopment Engineer

Dipl.-Ing. Thomas Hertwig氏、Jenaer Antriebstechnik GmbH(JAT)社のDevelopment Engineer

課題

顧客への柔軟性の向上は、JAT製品開発哲学の重要な柱です。顧客のシステムの製造と効率を高めるため、顧客の厳密な要件に従ってサーボモータを設計しています。これらの努力の結果、制御盤内のスペースを占領しないコントローラを備えた分散型コンパクトサーボドライブシステムが完成しました。これにより、設置作業を最小限に抑えることができます。これは単にコストを削減するだけでなく、機械とシステムの設計に高い柔軟性ももたらします。

「私たちの目的は、コンパクトドライブに必要な基本的機能以外を排除しつつ、基本デバイスを設計することでした。」と、プロジェクトの開発担当のThomas Hertwig氏は会社の製品哲学について説明しています。「顧客固有の要件に適応するため、当社では特定アプリケーションに必要な追加機能をすべてインストールできるオプションモジュールがあります。」 そのため、ユーザーは不要なデバイスコンポーネントのハードウェアコストを負担する必要はありません。Hertwig氏は続けて説明します。「また、当社はお客様に予算内で簡単かつ迅速に入手できるオーダーメイドの製品を提供します。」

Jenaer Antriebstechnik GmbH社とフエニックス・コンタクト:オプションモジュール付きのモータ

プリント基板は製造プロセス全体を簡素化し、モータ構成レベルのインターフェースを組み合わせることができます。

ソリューション

製造作業を最小限に保ちつつ、柔軟性を最大限に保つために、JAT社はフエニックス・コンタクトのツーピースコネクタM8およびM12を使用することにしました。「非常に多くのバージョン、極数、コーディングにより、開発者は新しいサーボドライブシステムのオプションのコンフィグレーションレベルをすべて1つのプリント基板、オプションモジュールに組み込むことができました。」とHertwig氏は説明しています。「これにより、モータ内が省スペースになるだけでなく、製造や取付けのコストが削減されます。」

基本デバイスは、さまざまなモジュールで構成されています。要件に応じて、フランジ寸法80 mmまたは86 mmの少極または多極モータが使用されます。多極モータのコンセプトにより、モータは1,500 rpmでも高トルクを提供することができます。これにより、個々のギアレベル、さらにはギアボックスシステム全体が不要になります。この方法により、機器のコストが削減されるだけでなく、公差も厳しくすることができ、精度が向上します。さらに、このコンセプトでは、故障する可能性のある機械部品が1つ少ないため、メンテナンス作業も軽減されます。これにより、システムの可用性が向上します。

非常に多くのバージョン、極数、コーディングにより、開発者は新しいサーボドライブシステムのオプションのコンフィグレーションレベルをすべて1つのプリント基板、オプションモジュールに組み込むことができました。

Thomas Hertwig, Development Engineer
Jenaer Antriebstechnik GmbH社とフエニックス・コンタクト:適切なケーブル接続テクノロジを備えた機械

インテリジェントモータは、適切なケーブル接続テクノロジでインテリジェントマシンをサポートします。

基本的な構成であっても、顧客はセンサとアクチュエータを機械に接続するために利用可能ないくつかのデジタル入力と出力を持っています。「M8やM12コネクタがなければ、この柔軟なコンセプトは実現できなかったでしょう。」とHertwig氏は述べています。「接続可能なセンサおよびアクチュエータの範囲は、必要なときにいつでも拡張することができます。」

性能クラスに応じて、モータは60 V DCの保護用超低電圧、または追加の高電圧モジュールに接続することにより、230 V ACまたは325 V DCのグリッドから動作します。ここでも、フエニックス・コンタクトのメートル式丸型コネクタがサポートを提供します。「パフォーマンス、信頼性、堅牢性などの重要な要素が、選択する際の決め手でした。」とHertwig氏は説明しています。「これは、当社のモータが常に産業に頻繁に適用される過酷な条件下でも、確実に動作する必要があるためです。」

丸型コネクタ

製品 丸型コネクタM8およびM12

フエニックス・コンタクトは、大型も小型も、ストレート型もアングル型も、モールドも現場組立て用も、さまざまな仕様のメートル式丸型コネクタを産業オートメーション向けに提供しています。幅広い製品ラインアップで信号、データ、電源の伝送に汎用的なソリューションが実現します。

まとめ

インテリジェントモータの小型化により、ますます小型のインテリジェントなコネクタが必要になります。「できるだけ経済的に顧客の用途に合わせて製品をカスタマイズできるようにするために、基本デバイス自体を変更する必要がないよう機器のコンセプトを設計しました。」とHertwig氏は話しています。「これにより、エンジニアリング作業が最小限に抑えられ、開発時間やコストが削減されます。」 実質的に、標準オプションでも機械メーカーからの特殊要件でも、顧客の要件はすべて簡単で柔軟にオプションモジュールに組み込むことができます。さまざまな通信や設定インターフェースに加えて、追加のアナログおよび高速デジタル入出力を個々のコンフィグレーションに使用することができます。