IO-Link Safety

ニュースタンダード:最初から最後まで安全な通信を実現

IO-Link Safetyとは。

IO-Link Safetyは世界的に標準化されたIO-Link通信に機能安全の要件を含めた拡張版です。この一環として、IO-Link Safetyは制御レベルから現場における安全関連センサやアクチュエータの接続まで、オートメーションシステムにおける一貫した通信を可能にします。

このテクノロジの拡張により、ユーザーはIODDによる簡単なコンフィグレーションや迅速な機器交換など、機能安全分野における代表的なIO-Linkの利点も活用することができます。これにより、ユニバーサルでシンプルかつ費用対効果の高い安全ソリューションが生まれます。IO-LinkとIO-Link Safetyの相互作用によって、メーカーに依存しない新しい機械とシステムのコンセプトを確保することができます。

IO-Link Safetyの特長

IO-Link Safetyは、実証済みのIO-Linkテクノロジの利点を機能安全の分野と組み合わせています:

  • 詳細な状態データにより生産性を向上
  • 採用された標準規格により、設置、メンテナンス、交換のプロセスが簡素化
  • シンプルなA/D変換により、データの可用性と精度が向上
  • リモート診断による迅速なコンフィグレーション
  • セーフティ機能による安全部品の統合
ホワイトペーパー
ニュースタンダード:IO-Link Safety

IO-Link Safetyで新しい機械やシステムのコンセプトを実現したいとお考えですか。当社のホワイトペーパーでは、IO-LinkおよびIO-Link Safetyシステムの構造や特長、重要な技術的背景情報、工作機械産業における基本的な実用例などをすべて説明しています。

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工場におけるIO-Link Safety

IO-Link Safetyの仕組みとは。

IO-Linkは、センサおよびアクチュエータをオートメーションシステムに接続するための、オープンなシリアルポイントツーポイント通信プロトコルです。

ブラックチャネル経由のIO-Link Safetyのデータ伝送

ブラックチャネル経由のIO-Link Safetyのデータ伝送

ブラックチャネル原理

IO-Link Safetyテクノロジの拡張は、ブラックチャネル原理の考え方に基づいています。この原理は、標準化されたIO-Link通信媒体経由で安全な通信を可能にします。また、安全関連の信号と標準信号を、1つの通信チャネルで伝送することができます。

IO-Link Safety経由で、フィールドバスに依存しない安全な通信

IO-Link Safety経由で、フィールドバスに依存しない安全な通信

フィールドバスに依存しない通信

IO-Link Safety経由の統一された通信により、将来的に使用するIO-Link機器を大幅に削減することができます。フィールドバスに依存しない通信によって、購入も簡素化され、倉庫保管費用も削減されます。

システムアーキテクチャ

IO-Link Safetyシステムのアーキテクチャは、1つのコントローラ、1つのIO-Link Safety対応マスタ、および1つ以上の機器で構成されています。セーフティコントローラはセーフティデータの処理に必要です。

IO-LinkおよびIO-Link Safetyのシステムアーキテクチャ
IO-Link SafetyマスタとIO-Link Safety機器

IO-Link SafetyマスタとIO-Link Safety機器

IO-Link Safetyマスタ

IO-Link Safetyマスタは、上位セーフティコントローラへのインターフェースであり、接続されたIO-Link機器との安全な通信を可能にします。

IO-Link Safety機器

IO-Link Safetyテクノロジの拡張により、セーフティセンサ、OSSDを介したセーフティセンサ、セーフティアクチュエータ、あるいは複合安全機器(メカトロニクス機器など)の安全関連の機器を、従来の標準的なIO-Link機器に加えてIO-Link Safetyマスタに接続することができます。

IO-Link Safety の実用例

以下のアプリケーション例は、さまざまな産業においてIO-Link Safetyがどれほど多用途で有用であるかを示しています。

ロボットを使用した製造ライン

ロボットを使用した製造ライン

ロボット位置の安全な監視

製造ラインでは、ロボットは製品製造用の原材料のピックアップをサポートします。

IO-Link Safetyはロボットの位置をコスト効率よく安全に監視することができます。多数の診断オプションにより、メンテナンスの計画、エラー検知、トラブルシューティングが可能です。IO-Linkのデータ保管機能により、損傷を受けた機器の交換も簡単です。
標準化されたケーブルを使用するため、配線も簡単です。

空圧バルブ端末上のマスタ

空圧バルブ端末上のマスタ

空圧バルブ端末の安全停止

非常停止ボタンは、作動するとバルブ端末への電圧供給を中断するため、シリンダーへの空圧式空気供給も中断されます。

IO-Link通信により、バルブ端末の診断メッセージにフルアクセスが可能です。安全関連の停止は、最大PLeまたはSIL 3で実施されます。接続は、IP65/IP67の高い保護等級下で行うことができます。プッシュプル接続付きのM12ケーブルを使用して、配線を簡単かつ最適に行うことができます。

IO-Link Safetyに関するホワイトペーパー

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IO-Link Safetyの詳細

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以下については、当社のホワイトペーパーで詳しくご覧いただけます:

❯ IO-LinkとIO-Link Safetyの構造
❯ 機能安全面でのIO-Link Safety
❯ IO-Link Safetyによる変化