Grenzebach社でのプロセス最適化 効率的な製造のためのプロセスのデジタル化は、Grenzebach社の社内制御盤構築センターにおいて顕著な役割を果たしています。統合化されたデジタル支援型作業者アシストシステムを備えた効率的な組立てラインプロセス用の顧客別ソリューションは、フエニックス・コンタクトと共同で開発・実装されました。
お客様情報 Grenzebachグループ
家族経営でありながら世界的に有名な会社であるGrenzebach社は、60年以上にわたり、ガラス産業や建設資材産業、イントラロジスティクス(社内物流)の国際市場に、自動化およびデジタル化のカスタムソリューションを提供してきました。同社は1960年に創業し、ドイツのバイエルン州(Bavaria)アウスブルク(Augsburg)近郊のハムラー(Hamlar)に本社があります。ドイツの他に、米国、中国、ルーマニアにも製造拠点を有しています。
初期の状況と目標
これまでは、制御盤内で熟練作業員が直接端子台列の組立てを行ってきました。このプロセスには長時間の歩行や到達距離、検索時間、待機時間などがつきものでした。また、端子台列の組立ては印刷された製造文書を基に行われていました。
フエニックス・コンタクトとの協力における目標は、熟練作業員にとってより効率的かつ人間工学に基づいた端子台列組立てプロセスを設計することでした。
手順
初期プロジェクトでは、バリューストリーム分析において端子台列製造の個別プロセス手順を記録しました。
その後、段ボールによる工作処理で、人間工学に基づいた迅速な組立てに重点を置いたソフトウェア支援型作業者アシストシステムを含む試作品の製造ラインを確立しました。この試作品に基づき、従業員の参加を含む密接な協力体制によって、端子台列製作用に作業者アシストソフトウェア付きのワークステーションシステムを開発しました。
対等な立場で協力することにより、ソリューションに対するさまざまなアプローチについて、常に双方からアイデアの建設的なやり取りを行ってきました。これにより、効率や人間工学の面で希望を満たすだけではなく実際にはこれを上回るソリューションが生まれてきました。
ソリューション: プロセス最適化の結果
新たに最適化されたプロセスフローでは、熟練従業員がマウスをクリックすることで簡単にプロジェクトを開始することができるようになりました。従業員は、自ら設計したワークステーションで、DINレールの長さの切り揃え、マーキングの印字、端子台やマーキングの取付けといった作業を効率的にサポートしてもらいます。組立てでは特に、Pick-by-Lightシステムを使用してピッキングプロセスの所要時間を大幅に削減しました。
端子台列製作のプロセス全体向けに開発されたワークステーションソリューション
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生産性の向上
作業者アシストにより、制御盤の他の部分と切り離して端子台列を製造できるようになったため、製造プロセスの作業速度が著しく向上します。 -
単純化されたプロセスフロー
作業者アシストソフトウェアを含めた開発済みのワークステーションソリューションは、端子台列製作プロセス全体を通してすばやく簡単に誘導します。 -
製造時間の削減
端子台組立プロセスを集中化させることで、検索、実行、待機時間も大幅に削減されました。 -
人間工学の向上
人間工学に基づいて最適化されたワークステーションは、到達距離を短くするなど、さまざまな面において従業員の作業負荷を軽減しています。