インテリジェントな制御技術は、太陽光発電パークの消費電力を補完 無効電力を送電事業者から購入する必要がないことを確実にするため、フエニックス・コンタクトは特別な制御機能を開発しました。それはすでにドイツの太陽光発電パークで使用されています。

ASG Engineering GmbH社の10メガワット太陽光発電パーク

お客様情報


ASG Engineering GmbH社のChristopher Werlitz氏

ASG Engineering GmbH社のChristopher Werlitz氏

ドイツのザクセン=アンハルト(Saxony-Anhalt)に拠点を置くASG Engineering GmbH社は、2007年に設立され、太陽光発電システムのコンサルティング、計画、導入、運用管理を専門としています。

同社のサービスは、システムとストレージシステムを既存インフラに統合して、自己消費の使用の最適化を確保することも含まれます。さらに、同社はマイクログリッドシステム向けのピークシェービングとストレージソリューションも専門にしています。

課題


Dessora工業団地のグリッド接続ポイント

Dessora工業団地のグリッド接続ポイント

このプロジェクトは、ドイツのザクセン=アンハルト(Saxony-Anhalt)東部のオラーニェンバウム=ヴェルリッツ(Oranienbaum-Wörlitz)にあるDessora Industrial Parkの10メガワット太陽光発電パークです。

太陽光発電パークで発電されたエネルギーは、まず全長3キロの地下ケーブルでグリッド接続ポイントに伝送され、最終的にグリッドに供給されます。長いケーブル長により、特に夜間に容量電力損失が生じます。パーク内の変電所でも損失が生じます。この典型的な理由は、誘導電力損失です。このような電力損失を補うため、パークオペレータは通常、無効電力をグリッドオペレータから購入する必要があります。このような購入の経済的コストは、年間積算で5桁の中程度の額に上ります。

ソリューション


フエニックス・コンタクトの送電コントローラを備えた制御盤ソリューションに関する知見

給電管理向けソリューション

ソリューション

フエニックス・コンタクトのPLCnext Technologyに基づく送電コントローラが、グリッド接続ポイントに設置されています。この機器は、ドイツ指令VDE-AR-N 4110/4120に従って認定され、中電圧および高電圧グリッドに接続された分散型発電プラントが、グリッド要件に従って給電することを確保します。

送電コントローラのハードウェアとソフトウェアは個別にプロジェクトごとにいつでも調整できるため、機器を拡張してQ@Night制御機能を含めることができます。Q@nightという用語は、夜間の無効電力制御というコンセプトに由来します。ASG Engineering社がプログラミングを行い、Power Control Unitに統合されたQ@Nightコントローラ機能により、太陽光発電パーク内のインバータが通常のように夜間にシャットダウンしないことを確保します。代わりに、グリッド接続ポイント出正確にcos hi = 1の位相差を実現するために、無効電力を供給し続けます。このようにして、ケーブルや変圧器などのパーク機器の誘導性および容量性の特性のバランスを取ります。

太陽光発電パーク内のグリッド接続ポイント

このコントローラ機能により、パークオペレータは年間€20,000以上を節約可能

フィールドに設置されたインバータの仕様は、バスカプラに由来

Q@Night制御機能用の制御信号は、光ファイバケーブルを経由して、3キロメートル離れた太陽光発電パーク内の4基の変電所に設置されたAxioline F BK ETHバスカプラに転送されます。RS Uniモジュールはバスカプラにそろえて配置され、シリアルインターフェースを備えたI/O機器をバスシステム上で運用できるようになります。16個のストリングにスター型に接続されたインバータが、給電制御と夜間の無効電力制御の両方に必要な指示を、RS485データ通信経由で受信します。

インタラクティブイメージマップ:Q@Nightのトポロジ
送電コントローラ
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送電コントローラ

担当者

太陽光発電のエキスパートのグループ写真
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ポイント


空を背景にしたソーラーパネルのクローズアップ

まとめ

送電コントローラに実装されたQ@Nightコントローラ機能により、コストのかかる無効電力の追加購入を回避します。オープン制御プラットフォームにより、迅速で信頼性の高いエンジニアリングと、プロジェクト固有の調整が可能です。

太陽光発電パークでの、お客様とフエニックス・コンタクトの営業担当者との会話

ASG Engineering GmbH社とフエニックス・コンタクトの協力

制御盤の前でタブレットを使用している人

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