DINレールバスコネクタ付きのモジュール型ケースコンセプト BCシリーズのモジュラータイプケースは、ビルディングオートメーションで未来志向のアプリケーションに理想的です。Scheidl GmbH社はエネルギーコントローラ(Energy Controller)用にBCケースシステムを使用しています。
お客様情報 Scheidl GmbH社
ドイツのニュルンベルク(Nuremberg)に拠点を置く比較的新しい企業Scheidl GmbH社は、特に再生可能エネルギーとエネルギー効率に重点を置いて、加熱システムの設置における革新的な計測制御テクノロジを専門に扱っています。エネルギーコントローラは、温度を測定し、状態を検出、さらに測定値を記録することによってシステムを監視するための、スタンドアロン製品、測定データロガーとしても利用可能です。
Achim Scheidl氏とArno Friedrich氏は、ソリューションのためにフエニックス・コンタクトのケースを使用しています。
課題
「温度とエネルギーを記録する測定データロガーは、複雑な加熱システムの機能を可視化します。」とGeneral ManagerのAchim Scheidl氏は説明します。「これまでは細かい測定値は問題ではなく、システムは単純でエネルギーコストは重要ではありませんでした。」 新しい加熱システム、特に再生可能エネルギーの使用ではより複雑になります。Scheidl氏は次のように説明しています。「電気的データおよび熱的データが長期にわたって評価された場合にのみ、システムの真の理解を得ることができるようになります。」
多くの開発事業がエネルギーコントローラを入手し、現在利用可能な幅広い機能を提供できる段階にまで到達しました。「最初の世代ではケースを検討することさえせず、機能のみを重視していました。」と、Scheidl氏は回想します。「ケーブルで接続されていたさまざまなケースに部品がごちゃ混ぜに装備されていました。」 その後、再設計の時期に、Scheidl氏はすべての機器用部品に適したケースシステムを探しました。
エネルギーコントローラの基本モジュールは、フエニックス・コンタクトのケースBC 107です。
ソリューション
「フエニックス・コンタクトの電子機器用ケースBCシリーズにより、私たちは、当社の設計仕様に適合できる基本モジュールと拡張モジュールの柔軟ななシステムを見つけました。」とScheidlは述べています。ケースの幅は17.8 mm~161.6 mmで、同じケースのデザインで異なるモジュールを簡単にセットアップすることができます。
プリント基板の組付け箇所が豊富なことにより、レイアウトと開発プロセスの設定が簡単になります。3つの設置方向すべてで内部プリント基板用ガイドを使用することにより、電子機器の機能が損なわれないように設置することができます。プリント基板は、DINレールと平行および直交の両方の異なる位置で固定されます。
「16極のバスコネクタが当社の機器設計の鍵です。」とScheidl氏は説明しています。「データと電力は、直列でも並列でも、自在に伝送されます。従って配線作業は少ないままです。」
フエニックス・コンタクトの電子機器用ケースBCシリーズにより、私たちは、当社の設計仕様に適合できる基本モジュールと拡張モジュールの柔軟なシステムを見つけました。
熱電併給プラントには、インターネット経由でアクセスします。測定されたデータはエネルギーマネージャーに保存されます。
また、DINレールバスコネクタは、熱電併給プラントのような最終アプリケーションへの長い道のりにおいて重要な役割を果たしています。
「自立型で追加の配線を必要とせずに機器と機器を接続することにより、エネルギーマネージャー(Energy Manager)の設定が簡単になります。」とOptimus Meine Energie GmbH社のGeneral Manager、Arno Friedrich氏は述べています。「位置関係を壊すことなく、現場での迅速な設置とその後のモジュール交換も、手作業で簡単に行うことができます。」
Scheidl GmbH社の顧客および協力パートナーとして、Optimus Meine Energie GmbH社は、エネルギーマネージャー(Energy Manager)の中心的コンポーネントとしてエネルギーコントローラ(Energy Controller)を使用しています。例えば、エネルギーマネージャー(Energy Manager)はドイツのレーゲンスブルク(Regensburg)の地方エネルギー供給業者であるRewag社の熱電併給プラントで使用されています。これにより、熱電併給の加熱システムは、需要に応じて調整された方法で制御されます。すべての関連する動作データは、遠隔アクセスによって読取り可能で、障害の場合には、オペレータに自動的に迅速に通知されます。これにより、システムをチェックするために時間のかかる現場での作業が不要になり、可用性が向上します。
DINレールバスコネクタでのモジュール交換が簡単
Optimusは設置を扱うだけでなく、完全なパッケージとしてのエネルギー監視とオペレータ向けのサービスとして提供しています。ここではモジュール型のDINレールケースコンセプトも重要な役割を果たしています。
モジュラー型コンセプトにより、あらゆるシステムにEnergy Managerを正確に設定し、運用中に簡単に変更することができるようになります。」とFriedrich氏は説明します。「オペレータが追加のユニットを希望する際はいつでも、Scheidlから別のモジュールを追加するだけです。」 ホットプラグがサポートされています―機器をシャットダウンする必要はなく、追加のソフトウェアをインストールする必要もありません。
製品 モジュール型電子機器用ケースBC
BCシリーズのモジュラータイプケースは、ビルディングオートメーションで未来志向のアプリケーションに理想的です。制御盤用のDINレール取付けケースは、現代的なデザイン、オプションのタッチディスプレイやメンブレンキーパッド、汎用プリント基板用端子台・コネクタ、8極または16極のDINレールコネクタが魅力的な特徴です。
まとめ
測定データロガーは、詳細な測定値を記録することで複雑な加熱システムの機能を可視化します。再生可能エネルギーを利用する現代の暖房システムにおいては、これが特に重要となります。
Scheidl GmbH社はエネルギーコントローラ(Energy Controller)を開発し、フエニックス・コンタクトの柔軟なBCケースを選択しました。このケースは、モジュールの設置と交換が簡単で、配線の労力も軽減することができます。
Optimus Meine Energie GmbH社は自社のエネルギーマネージャー(Energy Manager)にこのエネルギーコントローラ(Energy Controller)を使用しています。エネルギーマネージャーは、熱電併給プラントなどに使用されています。モジュラー型コンセプトにより、エネルギーマネージャー(Energy Manager)はどのシステムにも簡単に適応することができます。