低コストのワイヤレスソリューションで必要な透過性を保証

Radiolineワイヤレスシステムで新たにケーブル配線をせずエネルギー管理

Walter Mester GmbH Co. KGの生産設備  

Walter Mester GmbH & Co. KGは年間1,400万点の素材を製造

エネルギー集約型ビジネスで税制上の優遇を受けるためにエネルギー消費を透過的に記録する必要があります。とはいえ測定機器を接続するために多数のケーブルを敷設する必要があれば管理システムがコスト高になるのは明らかです。

そこで鍛造メーカーのWalter Mester GmbH & Co. KGはフエニックス・コンタクトのワイヤレスソリューションを選びました。

アプリケーション

Walter Mester GmbH & Co. KGは1908年に創業し、標準鋼、高合金鋼、非鉄金属から毎年1,400万点の鍛造素材を製造しています。同社は製造時に主として加熱工程で年間500万kWhのエネルギーを使用しています。

次の2つの理由からエネルギーの流れを透過的に記録する必要があります。1つ目は同社は製造コストを概算で把握する代わりに機器の製造手順ごとにエネルギーコストベースで計算したかったからです。2つ目はGerman Electricity Taxation Act(ドイツ電気税法)ではエネルギー集約的な事業に税制上の優遇措置を与えているからです。このため加熱工程でエネルギーの記録および管理システムが必要になりました。

最初にExecutive Vice PresidentのRalf Mesterに提出された報告からケーブル配線と設置のコストが高く受け入れ難いことがわかりました。

ソリューション

ワイヤレスモジュールとエネルギーメーターを収めた制御ボックス  

制御ボックスのEMproエネルギーメーターとRadiolineワイヤレスモジュール

鋳造および鍛造テクノロジのアプリケーションソリューションのスペシャリストであるIsertech GmbHは鍛造メーカー向けワイヤレスソリューションを提案し開発しました。ワイヤレスネットワークによるエネルギー記録デバイスで、関連するデータをすばやく低コストで伝送できるようになりました。

このアプローチのベースになっているのはフエニックス・コンタクトのRadioline製品ラインアップのワイヤレスモジュールで、これはTrusted Wirelessテクノロジで動作します。このワイヤレス標準はライセンスフリーの2.4 GHz ISM周波数帯で動作し、5,000 m離れた産業用ステーション同士をカバーできます。

あらゆる電気変数を記録するためにフエニックス・コンタクトのEMpro製品ラインアップのインテリジェントエネルギーメーターも使用されています。

鍛造の過酷な環境  

鍛造の過酷な環境:強い振動と高温

過酷な環境でも信頼性のある動作

「当初はお客様もわれわれも懸念していました」とIsertech GmbH営業部のThomas Besbesは言います。「鍛造の過酷な環境でワイヤレス通信が確実に動作するのか確信が持てなかったからです」

実際は、RadiolineワイヤレスモジュールとEMproエネルギーメーターは変圧器や誘導加熱炉からの電磁放射、高温、常に振動するハンマーに影響されていません。

Warsteinの鍛造メーカーでは半完成品から高品質の素材まで生産チェーン全体が考慮され、エネルギーメーターもワイヤレスシステムも適切な場所に設置されました。

集中データ処理とデータストレージ

冷却した素材は分離する必要があります。このとき使用する最新の偏心プレスおよび油圧プレスは比較的わずかな力しか必要としないため、EMpro部品を1点だけ切断エリアの分電システム中央に置いてプレスを監視します。Radiolineモジュール経由のワイヤレス通信でここではごくわずかのケーブルを配線すれば十分です。

エネルギー管理システムが起動した直後に鍛造機で測定結果からさらに多くの結論を導き出せることがわかります。Executive Vice PresidentのRalf Mesterは次のように説明します。「これで古いアナログ炉と新しいデジタル炉の効率の差を正確に判断できるようになりました。この情報でいつ新しい炉を手に入れるべきかを正確に決定できます」

集めたデータはセントラルコントローラで処理します。ユーザーはいつでもウェブサーバで情報にアクセスできます。またデータがSQLデータベースに格納されることから関係書類を税務当局に提出できるようになります。

まとめ

Ralf MesterとThomas Besbes  

エネルギー管理ソリューションに好印象を持ったExecutive Vice PresidentのRalf MesterとThomas Besbes

Walter Mester GmbH & Co. KGで実現したソリューションで、燃焼点に直接取り付け測定デバイスと信頼性のあるワイヤレスデバイスの組合せでエネルギー消費を透過的に判断する方法がわかります。

設置にあまり手間をかけず最適なシステムを利用することで省エネの可能性を割り出すことができます。鍛造メーカーは収集したデータで製造コストを細かく計算し、予防保守を行い、良好なタイミングで機器を交換し、エネルギー集約的な工程の消費を記録することができます。

フエニックス・コンタクト株式会社

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